高1漢文「重要句法」、2学期の新出単元でつまずかないための自宅学習法【2026年秋準備版】

高校1年の古典(漢文)では、1学期のうちに返り点・re読文・書き下し文といった「読むための基礎ルール」を学んだあと、2学期に入ると使役・受身・比較・仮定・詠嘆・疑問反語といった「句法(構文パターン)」が本格的に登場する学校が多く見られます。漢文の句法は、決まった字(使役なら「使」「令」、受身なら「見」「被」など)が読み方と意味をセットで決める仕組みになっており、英語の構文暗記に近い感覚で覚える必要があります。しかし中学までは漢文にほとんど触れてこなかった生徒がほとんどのため、句法ごとの型を整理しないまま丸暗記しようとして挫折しやすい単元でもあります。大学入学共通テストの国語でも漢文は必ず出題され、句法の理解が読解スピードと得点力に直結するため、高1の2学期のうちに主要句法の土台を固めておくことが、高2以降の学習を大きく楽にします。

なぜ「漢文の句法」でつまずきやすいのか

つまずきの原因は主に3つあります。1つ目は、句法ごとに読み方(re読の仕方)と現代語訳の両方を覚える必要があるのに、訳だけを丸暗記して読み方の型を意識していない点です。2つ目は、句法を示す字が文脈によって句法以外の意味でも使われる(例えば「見」は受身以外にも「見る」の意味で使われる)ため、一つの字だけで機械的に判断すると誤読してしまう点です。3つ目は、1学期に学んだ返り点・書き下し文のルールが曖昧なまま句法に進んでしまい、そもそも書き下し文が正しく作れず句法の型に当てはめられない点です。中学国語では漢文を体系的に扱わないため、高1で初めて出会う独特のルールにとまどう生徒が多くなります。

漢文の句法学習で押さえるべきポイント

  • 使役形:「使」「令」「教」「遣」などの字+「Aヲシテ〜(せ)しム」の型で、「Aに〜させる」という意味になる
  • 受身形:「見」「被」+「〜(せ)ラル」、または「於」を伴う形で、「〜される」という意味になる
  • 比較形:「A、如(若)B」で「AはBのようだ」、「A、於(于)B」を伴う形で「AよりB(のほうが)」という比較を表す
  • 最上形:「莫〜於(如)A」の型で「Aより〜なものはない」=「Aが最も〜だ」という意味になる
  • 仮定形:「若(如)〜、則…」「苟〜」などの型で「もし〜ならば、…」という条件・仮定を表す
  • 疑問形・反語形:「何〜」「豈〜哉」などは文末の形や語調で疑問(〜か)と反語(どうして〜だろうか、いや〜ない)を区別する

自宅学習の具体的な手順・チェックリスト

漢文の句法は、字を単独で覚えるより「型(返り点のつき方・re読の仕方・現代語訳)」を1セットで整理すると定着しやすくなります。以下の順番で自宅学習を進めましょう。

ステップやることチェックポイント
1. 句法一覧表を作る教科書に出てきた句法を「使役」「受身」「比較」などの種類ごとに、目印の字・re読の仕方・現代語訳の3項目で一覧表にまとめる目印の字だけでなく、re読の仕方まで書き添えているか
2. 書き下し文を自分の手で書く教科書の例文を見ずに、原文(白文・訓読文)から書き下し文を自分で書く練習を句法ごとに行う返り点の位置と送り仮名を正しく反映できているか
3. 同じ字の他の用法と区別する「見」「於」など複数の意味を持つ字について、句法として使われている場合とそうでない場合を文脈で見分ける練習をする前後の文脈から句法かどうかを判断できているか
4. 疑問形・反語形の読み分け同じ形の文でも疑問か反語かを文脈と語調から判断する問題を集中的に解く反語を「〜か」とそのまま訳してしまっていないか
5. 週末に横断復習その週に学んだ句法を1枚の一覧表で見直し、re読の仕方があいまいな句法をチェックする訳は言えても書き下し文が書けない句法がないか

陥りやすい失敗パターンとリカバリー方法

失敗パターンリカバリー方法
句法の現代語訳だけを丸暗記し、re読の仕方や書き下し文が書けない訳を覚え直す前に、書き下し文を自分の手で書く練習に戻し、型ごと身につけ直す
1学期の返り点・送り仮名のルールがあいまいなまま句法の学習を進めてしまう句法の勉強を一時中断し、返り点(re点・一二点など)の基本ルールを教科書の例文で復習してから戻る
同じ字が句法以外の意味で使われている文でも、機械的に句法として訳してしまう字だけで判断せず、文全体の意味が通るかを確認する習慣をつけ、複数の用法がある字は一覧表に注意書きを添える
疑問形と反語形を区別できず、反語の文をそのまま疑問文として訳してしまう反語特有の言い回し(「豈に〜んや」など)をパターンごとに例文とセットで覚え直す

編集部からのメッセージ

漢文の句法は、字面だけを覚える単元ではなく「返り点・re読の仕方・現代語訳」を型としてセットで身につける単元です。1学期に学んだ読み方の基礎があいまいなまま先に進むと句法もあいまいになりやすいため、つまずきを感じたら遠慮なく基礎に立ち戻りましょう。共通テストの漢文でも句法の理解がそのまま読解スピードにつながるため、高1の2学期のうちに主要な型を一つずつ確実に固めておくと、高2以降の古典学習がぐっと楽になります。焦らず、一つひとつの句法を丁寧に積み重ねていきましょう。

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