「夏休みに模試を受けさせたほうがいいのはわかっているけれど、どれを選べばいいのかわからない」「結果が悪かったとき、子どもにどう声をかければいいのか心配」——埼玉県内(富士見市・志木市・朝霞市・新座市・川越市・ふじみ野市など)の保護者の方から、夏前になるとこうした相談が増えます。夏の模試は受験生にとって大きな転換点になりうる一方、使い方を誤ると自信を失うだけで終わってしまうこともあります。今回は、模試の選び方から結果の活かし方まで、保護者として知っておきたいポイントを整理します。
そもそも「夏の模試」を受ける意味とは
模試には大きく2つの目的があります。ひとつは「現在地の把握」、もうひとつは「本番形式の練習」です。
夏休みは学力が大きく伸びる時期であると同時に、サボれば一気に差が開く時期でもあります。7〜8月の模試で現在地を確認することで、「残り半年で何を強化すべきか」という具体的な課題が見えてきます。また、初めて本番に近い形式(マーク式・記述式・時間制限)で問題を解くことで、試験当日の緊張感や時間配分に慣れる効果もあります。
一方で、「模試を受けること」自体が目的になってしまうと、受けっぱなしで終わってしまいます。模試は受けた後にどう使うかが最も大切です。
夏の模試の種類と選び方
中学3年生が夏に受けられる模試は、大きく3種類に分けられます。それぞれの特徴を理解して選ぶと、子どもの受験スタイルに合わせやすくなります。
- 全国規模の模試(北辰テスト・Vもぎなど)|埼玉県では北辰テストが高校入試の内申・合否に直結する重要な模試です。志望校の判定が出るため、目標校を決めている子には必須と言ってもいいでしょう。なお、北辰テストは埼玉県内の私立高校の確約(合格確約)にも活用されるため、志望校・受験校に私立を含む場合は特に優先度が高いです。
- 塾主催の模試・テスト|塾が独自に実施する模擬テストは、普段の学習内容との連動が取れていることが多く、弱点発見に向いています。ただし受験者数が少ないため、偏差値の信頼性は全国規模の模試に比べると低くなります。
- 学校主催の実力テスト|夏休み明けに実施される学校の実力テストも広義の「模試」と捉えられます。範囲が広く、夏の学習の成果を測る指標になります。
どれを受けるべきかに迷ったら、「埼玉県の公立高校が第一志望なら北辰テストを優先」「塾に通っているなら塾の模試も組み合わせる」というシンプルな基準で選ぶのが現実的です。
模試の結果が返ってきたとき:保護者の関わり方
模試の結果は、子どもにとっても保護者にとっても気になるものです。しかしここでの関わり方が、その後の学習意欲に大きな影響を与えます。
- まず「受けてきたんだね、お疲れ様」から始める|結果を見る前に、模試という本番に近い緊張感の中で3〜4時間集中した子どもをまず労ってください。結果の良し悪しにかかわらず、この一言が子どものモチベーションを守ります。
- 偏差値より「伸びた教科・単元」に注目する|偏差値は他の受験生との相対評価であり、全員が伸びれば自分が伸びても偏差値が上がらないことがあります。「前回より数学の大問2が伸びたね」といった絶対的な進歩に目を向けるほうが、子どもの自己効力感を育てやすいです。
- 判定(A〜E)を必要以上に深刻に受け取らない|夏の時点でE判定でも、秋以降に逆転するケースは珍しくありません。判定はあくまで「今の状態」を示すものであり、「未来の結果」ではありません。特に7〜8月の模試の判定は、9〜10月以降に比べて変動が大きいです。
- 「次に向けて何をしたい?」と問いかける|結果を分析したあとは、親が課題を押しつけるのではなく、子ども自身に「どこが弱かったと思う?」「次の模試までに何を頑張りたい?」と問いかけ、自分で方針を立てられるよう促してください。
やりがちなNG:模試結果の受け取り方の失敗パターン
善意からの関わりが逆効果になることがあります。特に注意したいのは以下のパターンです。
- 「また下がった」「なんでこんな点数なの」と責める|模試の結果をきっかけに叱責すると、子どもは「結果を見せたくない」「模試に行きたくない」と感じるようになります。最終的に受験本番への準備が遅れるリスクがあります。
- 「〇〇ちゃんは偏差値60だったって」と他の子と比べる|他者比較は短期的に危機感を生むように見えて、長期的には自己否定感と無力感を強めます。志木市・朝霞市・新座市など同じエリアの友人との比較は特に心理的ダメージが大きいケースがあります。
- 結果を見て即座に塾を変えようとする|1回の模試の結果で「塾が悪い」と判断するのは早計です。夏の模試は学力が安定しにくい時期でもあり、判断は複数回のデータを見てからが適切です。
- 模試を受けすぎさせる|「多く受ければ受けるほど良い」は誤りです。目安として夏休み中は1〜2回が適切(目安)です。模試の準備・復習にも時間と体力が必要なため、詰め込みすぎると夏の学習計画全体が崩れます。
模試を「生きた教材」にする復習のサポート
模試の最大の価値は、解き直しと復習にあるといっても過言ではありません。ここで保護者ができるのは「復習しなさい」と言うことではなく、復習しやすい環境をつくることです。
- 模試が返ってきたら「机の上に出しておく」だけでよい|子どもが自分で解き直しに取り組むタイミングに任せる。親が「解き直しはやったの?」と催促するより、視界に入る場所に答案用紙を置いておくほうが効果的な場合がよくあります。
- 間違えた問題を一緒に見る(聞く)姿勢を見せる|「この問題、どこで詰まった?」と子どもに説明させることで、記憶が定着します。答えを教えるのではなく、聞き役に徹するだけで十分です。
- 塾の先生や担当講師に「見てもらう」機会をつくる|個別指導であれば、模試の答案を持っていき、担当講師に弱点を分析してもらうのが最も効率的です。第三者のプロの目を借りることで、家庭ではわからなかった課題が見えてくることがあります。
編集部からのメッセージ
模試は「子どもを評価するもの」ではなく、「次の一手を考えるための情報」です。保護者がこの視点を持てると、結果への反応が変わり、子どもも結果を素直に報告できるようになります。夏の模試シーズンを前に、「結果がどうであれ、一緒に次の作戦を考えよう」というスタンスを家庭で共有しておくと、秋以降の受験戦略が立てやすくなります。富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・新座市・和光市・川越市・東松山市など埼玉県各地で受験を控えるご家庭のご参考になれば幸いです。
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