「文章を書くのが苦手」「原稿用紙を前にすると何も浮かばない」――中学生・高校生から、こんな悩みをよく聞きます。小論文・作文は数学や英語のように公式や単語を覚えれば解けるものではなく、「考えをまとめて言葉にする」訓練が必要な科目です。学校推薦型選抜・総合型選抜の小論文、中学校の意見文・感想文、定期テストの記述問題まで、書く力が求められる場面は年々増えています。オンライン学習環境であれば、対面の作文教室に通わなくても、自宅にいながら添削を受けたり、書いた文章をすぐに見直したりできます。この記事では、オンラインで小論文・作文力を伸ばすための考え方と具体的なステップを紹介します。
なぜ「書く力」はオンラインでも鍛えられるのか
- 文章は「型」を覚えれば書きやすくなる|小論文には「意見→理由→具体例→まとめ」といった基本の型があり、これはオンラインの解説動画やテキストでも十分に学べる
- 添削のやり取りはオンラインの方が効率的なことも多い|手書きの原稿用紙をその場で待つより、テキストデータやスキャン画像でやり取りする方が、講師も生徒も時間を有効に使える
- 「書く→見直す→書き直す」のサイクルを回しやすい|クラウド上に保存しておけば、過去に書いた文章と見比べながら成長を実感できる
- フィードバックの記録が残る|口頭の添削指導と違い、テキストで残ったコメントは何度も読み返せるので、同じ指摘を繰り返さずに済む
押さえておきたい基本のポイント
- 「結論を先に書く」練習から始める|小論文・意見文は結論を最初に示し、そのあとに理由や具体例を続ける構成が基本。話し言葉のように結論を後回しにしないクセをつける
- 一文を短く区切る|一文が長くなるほど主語と述語がずれやすい。オンラインの文章作成ツールで文字数をカウントしながら「一文50〜60字程度」を目安に区切る練習をすると読みやすい文章になりやすい
- 「自分の言葉」で具体例を入れる|借りてきたような一般論だけでなく、自分の体験や身近な出来事を交えると説得力が増す
- 誤字脱字・表記ゆれをセルフチェックする|提出前に文章作成ソフトの校正機能や読み上げ機能を使うと、自分では気づきにくいミスを発見しやすい
オンラインで書く力を伸ばす実践ステップ
- テーマを決めて時間を計って書く|本番同様に制限時間(目安30〜60分)を設定し、時間内に書き切る練習をする。時間を計らずに書くと、本番で時間切れになりやすい
- 書いた文章をデータ化して保存する|手書きで書いた場合もスマホで撮影・スキャンし、クラウドに保存しておくと講師とのやり取りや過去の文章との比較がしやすい
- 添削を受けたら「直す」だけでなく「なぜ直すのか」を理解する|赤字の修正をそのまま書き写すだけでは次に活かせない。指摘の理由をコメントで確認し、自分の言葉でメモしておく
- 同じテーマで書き直してみる|一度添削を受けたら、少し期間を空けて同じテーマにもう一度挑戦する。以前の文章と比べて成長を実感できると、書くことへの苦手意識も薄れていく
- 定期的にニュースや新聞記事に触れる|小論文では社会的な話題が出題されることも多いため、オンラインニュースを読む習慣をつけておくと材料集めに困りにくい
よくある失敗・注意点
- 添削を受けっぱなしにしてしまう|赤字を確認しただけで満足し、同じ間違いを次の作文でも繰り返してしまうケースが多い。指摘事項をリスト化しておくと防ぎやすい
- 「うまく書こう」として文章が硬くなりすぎる|難しい言葉を無理に使おうとすると、かえって意味が伝わりにくくなる。まずは自分の言葉で素直に書くことを優先する
- 制限時間を意識せずに練習してしまう|普段から時間無制限で書いていると、本番の時間配分に慣れず焦ってしまう
- 文字数の感覚がつかめていない|「600字」「800字」と言われてもピンとこないまま書き始めると、大幅に過不足が出ることがある。オンラインの文字数カウント機能を使って、日頃から感覚を掴んでおくとよい
編集部からのメッセージ
小論文・作文は「センスが必要」と思われがちですが、実際には型を覚え、書いて添削を受けるサイクルを繰り返すことで着実に上達する技術です。オンライン環境をうまく活用すれば、忙しい中高生でもすき間時間に書く練習を積み重ねやすくなります。最初から完璧な文章を目指す必要はありません。まずは「時間内に書き切る」ことから始めて、少しずつ質を高めていきましょう。
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