二学期も中盤にさしかかり、そろそろ中間テストの範囲表が配られ始める時期です。にもかかわらず、リビングでスマホを触っていたり、机には向かっていても手が止まっていたり――そんな我が子の姿にやきもきしている保護者の方も多いのではないでしょうか。「そのうち自分からやる気を出すはず」と待ち続けても、なかなか状況が変わらないことは珍しくありません。今回は、子どもの「やる気」を待つのではなく、家庭の小さな工夫で行動のきっかけをつくる関わり方について考えます。
なぜ「だらだら」してしまうのか
子どもが机に向かわないとき、保護者はつい「やる気がない」「サボっている」と受け取ってしまいがちです。しかし実際には、テスト範囲が広すぎて何から手をつければよいか分からない、部活動や行事で疲れが残っている、あるいは「どうせやっても点が上がらない」という気持ちが先に立っている、といった事情が隠れていることも少なくありません。「やる気」は最初からある感情ではなく、小さく行動を始めた後についてくるものだと捉え直すと、家庭でできる関わり方が見えてきます。
やるべきこと・避けたいこと
- 「勉強しなさい」ではなく、「まずこのプリント1枚だけやってみよう」など、始めるハードルを具体的に下げて示す
- テスト範囲全体ではなく、今日やることを一つだけ決めて一緒に確認する
- 始められたこと自体を認め、結果が出る前の「行動」に目を向けて声をかける
- 「お兄ちゃんはこうだった」「〇〇さんは頑張っている」など、きょうだいや友人と比べる言葉は避ける
- 感情的に問い詰めるのではなく、いつ・どこで・何をやるかを一緒に決める形にする
家庭で取り入れられる具体例
大きな計画を立てるより、行動のきっかけを小さく用意するほうが、実際には効果を感じやすいものです。
- 「タイマーで15分だけ」など、目安の時間を区切って始めるハードルを下げる
- リビングの見える場所にテスト日までのカレンダーを貼り、進み具合を親子で確認できるようにする
- スマホは勉強を始める前に決めた場所に置く、というルールを本人と一緒に決めておく
- 「今日は何をやった?」ではなく「今日は何から始める?」と、行動の前に聞く言葉を変えてみる
- 富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・川越市・朝霞など東武東上線沿線には夜まで使える学習スペースを備えた施設もあるため、家では集中しづらい子には環境を変える選択肢として検討してみる
ありがちな失敗パターン
よくあるのが、テスト直前になって焦り、「今からでも間に合うから」と急に細かい計画表を渡してしまうケースです。範囲が広く見える計画表は、かえって子どものやる気をそぐことがあります。反対に、何も言わずにずっと見守り続けた結果、テスト直前まで手つかずのまま本番を迎えてしまうという失敗も見られます。また、一度感情的に叱ってしまうと、その日以降しばらく親の声かけ自体を避けるようになる子もいます。「行動を小さく始めさせる」「始めたことを認める」というシンプルな関わりを、根気強く続けることが大切です。
編集部からのメッセージ
指導の現場でも、「やる気が出たら始める」子より「始めたらやる気が出てきた」という子のほうがずっと多いと感じます。保護者ができるのは、やる気を引き出そうと説得することよりも、行動を始めやすい小さなきっかけを一つ用意することです。中間テストまでの数週間、完璧な計画を目指さず、「今日はこれだけ」という一歩を積み重ねるサポートを続けていただければと思います。
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