文化祭・体育祭シーズン到来――我が子の写真、SNSに投稿してもいい?家庭で決めておきたいルール

九月も半ばに差し掛かり、東武東上線沿線の学校でも文化祭や体育祭の話題が増えてきました。富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・川越市・朝霞市周辺の中学校・高校でも、この時期から本番に向けた準備が本格化し、保護者が見学に訪れる機会も増えていきます。行事を写真に収め、「かわいい」「よく頑張った」という気持ちからSNSに投稿したくなるのは自然なことですが、近年は子どもの写真をどこまで公開してよいか、家庭内でしっかり決めておく必要性が高まっています。

なぜ「子どもの写真とSNS」で悩む家庭が増えているのか

文化祭や体育祭の写真には、自分の子どもだけでなく、クラスメイトや他の保護者の子どもも一緒に写り込むことがほとんどです。悪気なく投稿した一枚が、写り込んだ他の家庭にとっては望まない公開になってしまうこともあります。また、写真から学校名や活動場所、日時などが特定されやすく、防犯上のリスクにつながる可能性も指摘されています。さらに、中高生になると思春期特有の感覚から「自分の写真を勝手にSNSに出してほしくない」と感じる子どもも増え、親子間で気持ちのすれ違いが生じやすい時期でもあります。学校によっては、行事の際に撮影・SNS投稿についての注意事項を配布するところもあり、家庭としても「なんとなく」ではなく、意識してルールを決めておくことが求められています。

家庭で確認しておきたいこと

  • 学校が写真撮影・SNS投稿についてどのようなルールや注意事項を出しているか、配布プリントや連絡アプリで確認する
  • 我が子だけでなく、他の子どもの顔がはっきり分かる写真は、原則として投稿を避ける
  • 投稿する前に、撮られること・公開されることについて子ども本人の気持ちを聞く(特に中高生は嫌がる場合もある)
  • 学校名・学年・クラス・自宅周辺など、個人や場所を特定できる情報を一緒に載せない
  • 位置情報(ジオタグ)をオフにし、公開範囲を「友人のみ」など限定的な設定にする

家庭で取り入れられる工夫

すべての写真をSNSに出さなくても、家族で行事の思い出を残す方法はいろいろあります。不特定多数に公開するSNSと、家族や親しい身内だけで楽しむ場を分けて考えることで、リスクを減らしながら記録を残すことができます。

  • 家族間だけで共有できるアルバムアプリやグループチャットを活用し、SNSには限定的にしか出さない
  • 投稿する前に一呼吸置き、「これは誰かを困らせる内容になっていないか」を家族で確認する習慣をつける
  • 子どもが撮影や投稿を嫌がる場合は無理をせず、家庭内だけで楽しむ写真として残す
  • きょうだいの学校行事についても同じルールを適用し、家庭内で基準を統一しておく

ありがちな失敗パターン

よくあるのが、良かれと思って投稿した写真に他の保護者から「うちの子が写っているので削除してほしい」と指摘され、気まずい思いをするケースです。また、子どもが成長するにつれて「勝手に投稿しないでほしい」と反発され、親子関係がぎくしゃくしてしまうこともあります。行事の日程や場所が特定できるような投稿から、意図せず子どもの行動範囲や生活パターンが不特定多数に伝わってしまう可能性がある点にも注意が必要です。一度公開した情報は完全には取り消せないという前提で、投稿前によく考える習慣を持つことが大切です。

編集部からのメッセージ

オンラインでの学びが当たり前になった今だからこそ、子ども自身にもデジタルとの付き合い方を早いうちから身につけてもらいたいと考えています。文化祭・体育祭のような行事は、家族で「何を、誰に、どこまで見せるか」を話し合う良いきっかけにもなります。禁止するだけでなく、なぜ気をつける必要があるのかを子どもと一緒に考える時間にしていただければ、行事の思い出もより安心して残せるはずです。

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