きょうだいで受験学年が重なる年——上の子・下の子を同時に支える家庭の乗り切り方

「上の子が高3で大学受験、下の子は中3で高校受験——今年はどちらも受験学年」。富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・新座市・和光市・川越市など東武東上線沿線エリアの保護者の方からも、7月に入って夏期講習の申し込みを検討する時期になると、こうした「重なる年」ならではの悩みをよく伺います。時間もお金も気持ちも二方向に分けなければならないこの1年、どう乗り切ればよいのかを整理します。

なぜ「重なる年」は負担が大きく感じるのか

受験学年が1人であれば、家庭のリソース(時間・費用・気持ちの余裕)をその子に集中させることができます。しかし2人が同時に受験学年となると、塾の面談・模試・学校説明会の日程が重なり、費用も単純計算で2倍近くになりがちです。さらに見過ごされやすいのが「気持ちの配分」です。手のかかる方、あるいは声の大きい方に親の意識が引っ張られ、もう一方が「自分は後回しにされている」と感じてしまうケースが少なくありません。

この負担感は、事前に「今年はそういう年だ」と家族全員で共有できているかどうかで大きく変わります。何となく忙しさに流されて対応するのと、あらかじめ心構えができているのとでは、秋以降の疲弊度がまったく異なるというのが、多くのご家庭を見てきた実感です。

保護者がやるべきこと・避けるべきこと

  • やるべき:早めに「見える化」する|4〜7月のうちに、2人分の模試日程・学校行事・塾費用をひとつのカレンダーや表にまとめておくと、後になって「気づいたら予定が重なっていた」という事態を防げます。
  • 避けるべき:時間を「均等」に分けようとする|2人に同じ時間をかけようとすると、かえってどちらも中途半端になりがちです。目安として「その時々で本当に必要な方に厚く」を基本にし、その代わり定期的に役割を入れ替える意識を持つと納得感が生まれやすくなります。
  • やるべき:それぞれと1対1で話す時間をつくる|きょうだい同席の場では、どうしても上の子・下の子のどちらかが遠慮してしまいます。週1回、5分程度でよいので個別に話す時間を意識的に確保するのがおすすめです(時間はあくまで目安)。
  • 避けるべき:「お兄ちゃん(お姉ちゃん)は今頃こうだった」と比較する|受験の進み方は学年・志望校・性格によって大きく異なります。比較は両方のやる気を削ぐ結果になりやすい、避けたい声かけです。

家庭で取り入れられる具体例

  • 家族共有カレンダーをひとつ作る|模試・三者面談・塾の保護者会・学校行事の日程を1か所にまとめておくと、「今週はどちらを優先すべきか」が一目でわかります。
  • 塾の面談日をあえてずらす|可能であれば、上の子と下の子の面談を同じ週に集中させず、負担が分散するよう塾側に相談してみるのも一つの方法です。オンライン面談が使える塾であれば、片方をオンラインにするだけでも移動の負担が減ります。
  • 夕食や休憩時間で「両方の話題」をバランスよく出す|つい直近の模試結果など話題性のある方に会話が偏りがちです。意識的に「そういえば〇〇の方はどう?」と両方に話を振る工夫が効果的です。
  • 費用計画は年度初めにまとめて確認する|2人分の塾代・受験料・交通費を早い段階で概算しておくと、直前になって「どちらかを我慢させる」判断を迫られる事態を避けやすくなります。

ありがちな失敗パターン

  • 手のかかる方にリソースが偏り、もう一方が孤独感を抱く|下の子が反抗期で手がかかると、つい上の子には「もう大きいから大丈夫」と任せきりになりがちですが、大学受験は精神的な負荷も大きく、放っておかれていると感じさせてしまうことがあります。
  • 「上の子は受験のプロだから」と油断して土壇場で崩れる|2度目・3度目の受験学年だからと安心していると、実際には最終学年ならではの独自のプレッシャーがあり、想定より早く息切れしてしまうケースもあります。
  • 費用を理由にどちらかの希望を我慢させてしまう|事前の見積もりがないまま夏期講習や志望校を決めようとすると、直前になって片方だけ選択肢を狭めることになりやすく、後悔につながりがちです。

編集部からのメッセージ

きょうだいの受験学年が重なる年は、正直なところ保護者にとって体力的にも精神的にも負担の大きい1年です。ただ、多くのご家庭を見てきた中で感じるのは、「今年はそういう年だ」と家族全員があらかじめ認識を共有できているご家庭ほど、秋以降も落ち着いて乗り切れているということです。富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・新座市・和光市・川越市・坂戸市・東松山市など、東武東上線沿線にお住まいのご家庭でも、この夏のうちに一度、2人分のスケジュールと気持ちの配分を家族で確認しておくことをおすすめします。

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