オンライン授業中、気づけばスマホを手にしている——そんな経験はありませんか?PCやタブレットで授業を受けていると、スマホを机の上に置きっぱなしにしがちです。通知が一度鳴れば集中は途切れ、「少し見るだけ」が気づくと30分になっていた、というケースは珍しくありません。
認知科学の分野では、スマホ通知を受けた後に元の作業へ完全に集中を戻すまで平均20分以上かかるという調査報告もあります(目安)。北辰テストや埼玉県公立高校入試に向けて学習効率を上げたいなら、まず「スマホとの付き合い方」を見直すことが最優先です。
この記事では、オンライン学習中にスマホの誘惑に負けないための具体的な5つの対策を解説します。
なぜオンライン学習中はスマホに手が伸びやすいのか
対面授業では、教室にいる限りスマホを取り出しにくい雰囲気があります。しかし自宅のオンライン授業では「誰も見ていない」という開放感から、スマホが手元にある状態が普通になりがちです。
さらに、オンライン授業自体がPCやタブレットを使うため、「デバイスを触る」という行為への抵抗感が薄れます。授業のウィンドウを開きながら、別のタブでSNSを覗くことも技術的には容易です。
富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市など東武東上線沿線の生徒から「授業中についスマホを見てしまう」「勉強しようとすると通知が気になる」という相談を毎年多く受けます。これは意志力の問題ではなく、仕組みの問題です。仕組みがなければ、どれほど意志が強くても誘惑には勝てません。
対策① 物理的に距離を置く「机配置」の見直し
最も効果が高く、意志力に頼らない方法が「物理的な距離」です。脳は視野に入るものに反応し続けます。スマホが見えなければ、気にならなくなります。
- スマホを充電器ごと部屋の反対側に置く(廊下・リビングなど、席から立たなければ取れない場所)
- 机の引き出しの中に伏せて収納し、視界に入らないようにする
- 勉強部屋が狭い場合は、背後の棚の上など「振り返らないと見えない位置」に置く
「緊急の連絡があったら困る」という場合は、保護者に「オンライン授業中は固定電話か親のスマホに連絡を」と伝えておくと安心です。
対策② 専用アプリでスマホ自体をロックする
物理的な距離が難しい場合は、アプリを使ってスマホの操作を制限する方法があります。
- iOS「スクリーンタイム」:特定アプリの使用時間を制限できる。設定パスコードを保護者が管理すれば、自分では解除できない
- Android「Digital Wellbeing」:アプリごとの使用時間制限が可能。本体に組み込まれている機能なので追加インストール不要
- Forest(アプリ):勉強中に木を育てるゲーム感覚のアプリ。スマホを触ると木が枯れるため、視覚的なモチベーションになる
- Flipd:一定時間スマホを完全ロックするアプリ。解除に時間がかかる設計なので「少し見るだけ」が防げる
スクリーンタイムなど保護者が管理できる機能の場合、パスコードを自分で設定すると意味がなくなります。保護者に設定・管理してもらうのが最も効果的です。
対策③ 「スマホOKタイム」を明示的に決める
「スマホを一切触らない」という禁止ルールは長続きしません。代わりに「スマホを使う時間を決める」方が現実的で、ストレスも少なくなります。
- ポモドーロテクニック(25分集中→5分休憩)と組み合わせ、休憩5分だけスマホOKにする
- 「授業中はNG、授業終了後15分はOK」のように時間帯ルールを家族で決める
- 保護者や友人に宣言することで「サボれない」環境を作る(アカウンタビリティ効果)
休憩時のスマホ使用には必ずタイマーをセットしてください。タイマーなしの休憩は「気づいたら30分経っていた」の直接原因になります。スマホのアラーム機能を「休憩終了」の合図として使うのが効果的です。
対策④ 通知設定を「学習モード」に切り替える
スマホが近くにあっても、通知さえ来なければ気になりにくくなります。授業・自習の前に以下を設定しておきましょう。
- iOSの「集中モード」 / Androidの「おやすみモード」をオンにする
- LINE・Instagram・TikTok・X(旧Twitter)の通知をすべてオフにする
- 機内モードが最も手軽——Wi-Fiのみオンにすればオンライン授業は継続できる
- 設定のショートカットやウィジェットを作り、「勉強前にワンタップで通知オフ」の動作を習慣化する
PCやタブレットのブラウザでもSNSを閲覧できてしまう場合は、ブラウザ拡張機能(Cold TurkeyやSite Blockerなど)を使って、学習時間帯にSNSサイト自体へのアクセスをブロックするのも効果的です。
対策⑤ スマホを「学習ツール」として再定義する
スマホを「敵」として完全に排除するより、学習に使えるツールに変える発想も有効です。スマホを触る動機を「勉強に関すること」に絞れば、開く行為そのものが学習になります。
- Studyplus:学習記録・タイマーアプリ。スマホを開く理由が「記録する」になる(同アプリのコミュニティ機能は授業中はオフ推奨)
- 辞書アプリ・英単語アプリ:紙辞書やフラッシュカードの代替として使う。英単語は電車移動中の隙間時間に最適
- 受験仲間との学習アカウント(勉強垢):Studyplusや Instagramで互いの進捗を共有することで競争意識が生まれる。北辰テストの目標偏差値を公言している生徒は多く、モチベーション維持に繋がる
学習ツールとして使う場合も、SNSへのアクセスは別途ブロックしておくことを忘れずに。アプリを開いた瞬間にSNSのフィードが目に入ると、そのまま流されてしまいます。
よくある失敗パターンと対処法
- 「自分は大丈夫」と対策しない→ スマホへの誘惑は意志の強さに関係なく発生します。仕組みがなければほぼ全員が影響を受けると思ってください
- アプリを入れたが自分でパスコードを管理する→ スクリーンタイムなどのパスコードは保護者に管理してもらう。自分で解除できるロックは意味をなしません
- 「スマホを遠ざけた」だけで満足する→ PCやタブレットでのSNS閲覧という別の問題が残ります。ブラウザのサイトブロッカーも同時に設定しましょう
- 家族が同じ部屋でスマホを鳴らしている→ 周囲の通知音も集中を妨げます。家族に「この時間帯はマナーモードで」と協力を求めることも重要です
1週間の実践チェックリスト
次の北辰テスト・定期テストに向けて、まず1週間試してみましょう。
- □ 授業・自習前にスマホを机から遠ざけた(または引き出しに収納した)
- □ 「集中モード」または「機内モード」をオンにしてから勉強を始めた
- □ スマホOKタイムを決め、タイマーで管理した
- □ スクリーンタイム / Forest などのアプリを1つ設定した
- □ 1日の終わりにスマホの使用時間をチェックして、昨日と比較した
5項目すべてを実践できた日は「○」、できなかった日は「理由を一言メモ」しておくと、自分のスマホ管理の弱点が浮かび上がってきます。
編集部からのメッセージ
スマホの誘惑に負けるのは、意志が弱いからではありません。スマホは通知・デザイン・アルゴリズムのすべてが「見続けさせるために」設計されています。対抗するには意志力だけでなく、仕組みで管理することが必要です。
まず今日できることは一つだけで十分です。次にオンライン授業を始める前に、スマホを充電器ごと机から遠ざけてみてください。それだけで集中の質が変わることを実感できるはずです。
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