中学3年の国語では、2学期に入ると小説(文学的文章)を扱う単元が本格的に増えてきます。1学期までは説明的文章や古典の学習が中心だった教科書でも、2学期は登場人物の心情の変化や情景描写を読み取る小説教材が続き、定期テストや埼玉県の高校入試国語でも「気持ちを説明しなさい」「このときの様子から分かることを書きなさい」といった記述問題が必ず出題されます。ところが、小説の読解は数学や理科のように「公式」を覚えれば解けるわけではないため、感覚に頼って読んでしまい、記述問題になると何を書けばよいか分からず手が止まってしまう中学3年生が毎年多く見られます。北辰テストの国語でも記述問題の配点は大きく、小説の読み取り方を自宅学習でどう身につけるかが、2学期以降の内申点と入試本番の両方に直結します。
なぜ中3の小説読解でつまずきやすいのか
つまずきの原因は主に3つあります。1つ目は、「面白かった」「悲しそうだった」という自分の感想と、本文中に書かれている根拠に基づく読み取りを区別できていない点です。国語の記述問題は感想を書く場ではなく、本文の言葉や描写から読み取れることを説明する場であるため、根拠のない思い込みで答えを書くと点数につながりません。2つ目は、登場人物の心情が地の文で直接説明されず、行動・表情・情景描写(天候や風景の描かれ方)を通して間接的に示されている場合に、それを心情に結びつけて読む練習が不足している点です。3つ目は、記述問題を解く際に「なぜそう思うのか」の根拠となる本文の一文を探す手順を持たず、なんとなく該当箇所っぽいところを書いてしまい、設問が求めている要素(誰が、何をきっかけに、どう感じたか)を書き漏らしてしまう点です。小説の読解は感覚ではなく、本文中の言葉を根拠にする「読み方の型」を身につけることでぐっと安定します。
「小説(文学的文章)の読解」で押さえるべきポイント
- 場面の把握:いつ・どこで・誰が・何をしている場面かを最初に整理し、場面が変わる箇所(時間や場所が切り替わる段落)に印をつける
- 心情語のチェック:本文中に直接出てくる心情を表す言葉(うれしい、悔しい、戸惑う等)に印をつけ、その心情が生まれたきっかけとなる出来事を確認する
- 行動・表情・情景描写からの読み取り:心情が直接書かれていない場面では、登場人物の行動や表情、周囲の情景描写(空模様や景色の変化など)が心情を暗示していることに注目する
- 心情の変化をたどる:物語の中で登場人物の気持ちがどのように変化していくかを、「はじめ→きっかけ→変化後」の3段階で整理する
- 記述問題の根拠探し:記述問題を解く際は、必ず本文中に根拠となる一文(または一部)を見つけてから解答をまとめる習慣をつける
- 設問が求める要素の確認:「誰の」「どのような」「なぜ」といった設問の指示語を丁寧に読み、解答に入れるべき要素を書き漏らさないようにする
自宅学習の具体的な手順・チェックリスト
小説の読解は「場面と心情の変化を整理すること」を土台にしてから「記述問題の根拠を探す練習」へと進む順番で自宅学習を組み立てると、感覚に頼らず安定して解けるようになります。以下の順番で進めましょう。
| ステップ | やること | チェックポイント |
|---|---|---|
| 1. 場面を整理する | 教科書の小説教材を読み、場面が変わる段落に線を引き、いつ・どこで・誰が・何をしているかを短くメモする | 場面の切れ目を見落とさずに把握できているか |
| 2. 心情語に印をつける | 本文中に直接出てくる心情を表す言葉を探し、そのきっかけとなった出来事とセットでメモする | 心情ときっかけの出来事を対応づけて説明できるか |
| 3. 描写から心情を読み取る練習をする | 心情が直接書かれていない場面で、行動・表情・情景描写から心情を推測し、本文の言葉を根拠に説明してみる | 「なんとなく」ではなく、本文中の描写を根拠に説明できているか |
| 4. 心情の変化を3段階で整理する | 「はじめの気持ち→きっかけとなる出来事→変化後の気持ち」の形で、登場人物の心情の流れを図や表にまとめる | 心情の変化のきっかけを本文から正しく特定できているか |
| 5. 記述問題を解いて根拠を確認する | 教科書やワークの記述問題を解き、解答の根拠となった本文の一文に線を引いてから答え合わせをする | 解答の根拠を本文中に示せる状態で答えられているか |
陥りやすい失敗パターンとリカバリー方法
| 失敗パターン | リカバリー方法 |
|---|---|
| 本文の根拠ではなく、自分の感想や想像で記述問題の解答を書いてしまう | 解答を書く前に必ず本文中の根拠となる一文を指でなぞって確認し、根拠が見つからない解答は書かないと決めておく |
| 情景描写(天候や風景)が心情と結びついていることに気づかず読み飛ばしてしまう | 情景描写が出てきたら「この場面の気持ちは晴れているか、曇っているか」を自分に問いかけ、心情と結びつける読み方を習慣化する |
| 心情の変化のきっかけとなる出来事を見落とし、変化前と変化後だけを書いてしまう | 「はじめ→きっかけ→変化後」の3段階メモを毎回作る練習に戻り、きっかけの出来事を必ず本文から探す |
| 設問の指示語(誰の、なぜ、どのような)を読み落とし、解答に必要な要素が抜けてしまう | 設問文の指示語に線を引いてから解答を書く習慣をつけ、答え合わせのときに要素の抜け漏れをひとつずつ確認する |
編集部からのメッセージ
小説の読解は、数学や理科のように公式を覚えれば解けるわけではないため、自宅学習の中でも後回しにされやすい単元です。しかし、「場面を整理する」「心情語や描写から根拠をつかむ」「記述問題は必ず本文の根拠から書く」という読み方の型を身につければ、感覚に頼らず安定して解けるようになります。この型は北辰テストや埼玉県公立入試の国語の記述問題にもそのまま活かせるものです。2学期に新しい小説教材が始まったタイミングで、この記事のチェックリストを使いながら、根拠を探す読み方を少しずつ自宅学習の習慣にしていきましょう。
EIMEI-online について
本サイト「EIMEI-online」は、埼玉県西部に5ブランドを展開する EIMEI教育学習塾グループ が運営する、埼玉県在住の中高生向けハイレベルオンライン個別指導塾です。
- オンライン個別NOTE|学習管理・質問対応・確認テストを担当講師が一冊で完全フォロー
- 完全個別指導|マンツーマンのオンライン個別指導
- ハイレベル LIVE 講義(EIMEI-TOP)|難関校受験専門の集団LIVE
- 選択制 映像講義|先取り・復習に対応
- 24時間 オンライン学習室|適度な緊張感で自宅学習を支える
無料相談・体験授業のご相談は お問い合わせフォーム からどうぞ。

