「チャート式を買ったはいいけど、どこから手をつければいいかわからない」「例題を読んでわかった気がするのに、テストでは解けない」——チャート式は高校数学の定番参考書でありながら、「積んで終わり」「途中で挫折」するケースが後を絶たないのも事実です。正しい使い方を知らないまま取り組むと、時間と労力を大量に費やして効果がほとんど出ない、という最悪の結果になりかねません。この記事では、チャート式の種類の選び方から、1問1問の取り組み方、週間スケジュールの組み方まで、自宅学習で結果を出す方法を体系的に解説します。
チャート式の種類と自分に合った選び方
チャート式には色ごとに難易度が異なるシリーズがあります。背伸びして難しい色を選ぶのが最大の失敗原因です。「現在の実力より少し上」の色を選ぶことが効率的な習得の前提です。
| 色 | 難易度の目安 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 白チャート | 教科書レベル〜基礎 | 数学が苦手・定期テスト対策中心 | 共通テストのみ受験なら十分な場合も |
| 黄チャート | 基礎〜標準 | 中堅私立・共通テスト7割以上を目指す | 大多数の高校生に最も適した選択肢 |
| 青チャート | 標準〜応用 | 難関国公立・早慶上理を目指す | 例題だけでも問題数が多い。取捨選択が必要 |
| 赤チャート | 応用〜難関 | 東大・京大・東工大レベルを目指す | 独学では難易度が高い。使う人はごく少数 |
現在の偏差値が50前後であれば黄チャートから始めるのが王道です。偏差値60以上で難関校を目指すなら青チャートを検討しますが、青チャートを8割仕上げるより黄チャートを完璧に仕上げるほうが得点に直結することも多いです。
1問1問の正しい取り組み方:3ステップ解法
チャート式が効果を発揮するかどうかは、「例題との向き合い方」で決まります。多くの高校生が間違えている取り組み手順を修正するだけで、同じ参考書から得られる学習効果が大きく変わります。
ステップ1:まず自力で考える(目安:5〜10分)
例題を読んだら、すぐに解答を見ずに白紙に自力で解いてみることが鉄則です。「どこまで解けて、どこで詰まったか」を明確にするプロセスが、解法の記憶を深めます。解けなくても構いません。「どこでわからなくなったか」の特定が目的です。
ステップ2:解答を読んで「解法の流れ」を理解する
解答を確認するときは、計算の正誤確認だけでなく「なぜその式変形をするのか」「なぜその補助線を引くのか」という発想の根拠を追うことが重要です。チャート式の解答は手順が詳しく書かれているので、各ステップの意図を言語化しながら読む習慣をつけましょう。
ステップ3:解答を閉じて再現できるか確認する(クローズド再現)
解答を理解したら、ノートを閉じて同じ問題を再び解いてみます。この「クローズド再現」ができて初めて「解法を習得した」と言えます。再現できなければ、もう一度解答を読んでから再挑戦してください。1問あたりの所要時間は増えますが、後で忘れる回数が劇的に減ります。
自宅でのチャート式学習スケジュール例
チャート式は問題量が多く、計画なく進めると「どこまでやったかわからない」状態になります。以下のスケジュールを目安にしてください(数値はあくまで目安です)。
| 学習フェーズ | 1日の取り組み量 | 時間の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 新規例題を進める(平日) | 例題3〜5問 | 45〜60分 | 3ステップ解法を厳守する |
| 復習(翌日の冒頭) | 前日の例題を解き直す | 15〜20分 | 解答を見ずに再現できるかチェック |
| 週末の仕上げ | その週のフラグ問題を集中再演 | 60〜90分 | 「できた」とマークした問題を再確認 |
| 章末・演習問題 | 1章終わったらまとめて取り組む | 90〜120分 | 例題より難しい問題で応用力を確認 |
富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・朝霞市・和光市など東上線沿線の高校に通う生徒は、1学期末テスト(6月下旬〜7月上旬)の時期に合わせて、テスト前2週間はチャートを「進める」フェーズから「定着させる」フェーズに切り替えると得点に直結します。
チャート式学習の4大失敗パターンと脱出法
失敗1:例題を「読んで理解したつもり」で終わらせる
解答を読んで「なるほど」と感じた瞬間、多くの人は「理解した」と思います。しかし「読んでわかる」と「解ける」は別の能力です。クローズド再現(解答を閉じて自力で再現する)をしない限り、テストで解ける保証はありません。「読んだら必ず再現する」をルール化してください。
失敗2:全問を均等に進めようとする
黄チャートⅡ+Bの例題は600問以上あります。全問を同じペースで進めると、前半を終えた頃には前半の内容を忘れます。重要度★★★マークの例題を優先し、★1つの問題は時間的に余裕があれば取り組むという取捨選択が現実的な攻略法です。
失敗3:間違えた問題をそのままにする
チャート式を使っている生徒のノートを見ると、間違えた問題に×をつけただけで次に進んでいるケースが多いです。×をつけた問題には翌日・3日後・1週間後の3回解き直しの日程を書き込む習慣をつけると、忘却曲線に沿った効率的な復習ができます。
失敗4:青チャートを選んで序盤で止まる
偏差値55前後の段階で青チャートを選ぶと、難易度が高くて序盤のベクトルや数列あたりで進まなくなります。実力に合わない参考書で時間を費やすのは最もコスパの悪い勉強法です。黄チャートを完璧に仕上げてから青チャートの応用・難問問題に絞って取り組む、という2段階のアプローチが現実的です。
共通テスト・大学受験とチャート式の関係
チャート式は「問題パターンの習得」に特化した参考書であり、共通テストで求められる「思考力を問う問題」への対応は、別途演習が必要です。チャート式で解法パターンを固めたあと、共通テスト過去問や模試問題で「見慣れない問題設定への対応力」を養う2段階構成が大学受験数学の標準的な攻略法です。
- 高1・高2のうち:チャート式で基礎解法パターンを固める(授業と並行して進める)
- 高3の春〜夏:チャート式の弱単元を重点的に仕上げる+模試で実力確認
- 高3の秋以降:共通テスト過去問・志望校過去問へシフト(チャートは辞書代わりに活用)
所沢北・川越・川越東・浦和・大宮などの進学校から難関国公立・早慶を狙う場合、高2終了時点で青チャートの例題(★★・★★★)を8割以上解ける状態が理想的なペースです。
編集部からのメッセージ
チャート式は「使い方を知っている人」と「ただ問題を眺めている人」で、同じ時間をかけても習得量に数倍の差が生まれます。鍵は「自力で考える → 理解する → 再現できるか確認する」という3ステップを1問1問で徹底することです。量をこなすよりも1問の理解の質を高めるほうが、長期的には圧倒的に得点に結びつきます。
6月の定期テストを終えた今の時期は、夏休み前に「基礎の穴」を埋める絶好のタイミングです。富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・朝霞市など東上線沿線エリアの高校生にとっても、夏休みに入る前にチャート式の使い方を正しく身につけておくことが、夏の学習効率を大きく左右します。焦らず、1日3〜5問のペースで着実に積み上げてください。
EIMEI-online について
本サイト「EIMEI-online」は、埼玉県西部に5ブランドを展開する EIMEI教育学習塾グループ が運営する、埼玉県在住の中高生向けハイレベルオンライン個別指導塾です。
- オンライン個別NOTE|学習管理・質問対応・確認テストを担当講師が一冊で完全フォロー
- 完全個別指導|マンツーマンのオンライン個別指導
- ハイレベル LIVE 講義(EIMEI-TOP)|難関校受験専門の集団LIVE
- 選択制 映像講義|先取り・復習に対応
- 24時間 オンライン学習室|適度な緊張感で自宅学習を支える
無料相談・体験授業のご相談は お問い合わせフォーム からどうぞ。

