夏休みも折り返しを過ぎ、暑さと勉強量の両方が積み重なってくるこの時期、「もう無理かも」「やめたいかもしれない」と、子どもがふと弱音をこぼす場面に出会う保護者の方は少なくありません。川越市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・和光市・新座市・坂戸市など東武東上線沿線にお住まいのご家庭からも、この時期は「頑張れと言うべきか、休ませるべきか分からない」というお悩みをよく耳にします。今回は、受験生が弱音を吐いたときに保護者としてどう受け止め、どう関わればよいかを整理します。
なぜこの時期に弱音が出やすいのか
7月後半から8月にかけては、夏期講習や大量の課題が積み重なり、それまで見えていなかった「終わりの見えなさ」が実感として押し寄せてくる時期です。加えて暑さで睡眠や食事のリズムが崩れやすく、単純な疲労が気力の低下として表面化することもあります。周囲の友人の頑張りが目に入りやすい時期でもあり、「自分だけ結果が出ていない」という焦りが弱音という形で漏れ出すことも珍しくありません。弱音は「サボりたい」というサインではなく、むしろ真剣に取り組んできたからこそ出てくる疲労のサインであることが多いという前提を、まず保護者側が持っておくことが大切です。
やるべきこと・避けるべきこと
- まず最後まで聞く|途中で「でもさ」と話を遮ってアドバイスを始めると、子どもは「分かってもらえなかった」と感じ、それ以降弱音を口にしなくなることがあります。
- 「そんなこと言わないで」と否定しない|励ましのつもりでも、感じている疲れや不安そのものを否定されたと受け取られやすい言い方です。
- すぐに解決策を提示しない|弱音を吐いた直後は、対策よりも「聞いてもらえた」という実感の方が本人には必要な場合が多いものです。
- 「あなたなら大丈夫」だけで終わらせない|根拠のない励ましだけでは、今抱えている疲れや焦りへの答えにならず、かえって突き放されたように感じることがあります。
家庭で取り入れやすい関わり方
- 「今、何がしんどい?」と具体的に尋ねる|漠然とした「もう無理」の中身を一緒にほぐしていくと、量が多すぎるのか、結果が出ないことへの焦りなのか、単純な寝不足なのか、原因が見えてくることがあります。
- いったん休む選択肢を一緒に検討する|半日や1日、思い切って学習量を減らすことは後退ではなく、その後の立て直しのための必要な調整だと伝える言い方が有効です。
- できたことを具体的に振り返る|漠然と褒めるのではなく、「先週より確認テストの正答率が上がっていた」など、事実として積み上がっていることを一緒に確認する時間を持つとよいでしょう。
- 親自身の受験や仕事での経験を短く共有する|同じような壁にぶつかった経験を軽く伝えると、子どもは「弱音を吐いてもいい」という安心感を持ちやすくなります。
ありがちな失敗パターン
- 弱音を聞いた瞬間に不安になり、質問攻めにしてしまう|「何が原因なの、いつから、どのくらい」と矢継ぎ早に聞くと、子どもはかえって話す気力を失ってしまいます。
- 「志望校を下げれば楽になる」とすぐ提案してしまう|本人が求めていないタイミングでの進路変更の提案は、努力そのものを否定されたと受け取られることがあります。
- 翌朝には何事もなかったように振る舞ってしまう|前夜の弱音に触れずに通常通り接すると、子どもは「やっぱり流された」と感じ、次から本音を話さなくなることがあります。
編集部からのメッセージ
受験生の弱音は、崩れかけているサインというより、真剣に向き合っているからこそにじみ出るものです。すぐに励まそう、解決しようとせず、まずは「そう感じているんだね」と受け止める時間を持つだけで、子どもの気持ちが軽くなることは少なくありません。夏休み後半に向けて、頑張らせる関わり方と同じくらい、立ち止まる時間を一緒に作る関わり方も大切にしてみてはいかがでしょうか。
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