2学期が始まり、中学1年生の数学では「比例・反比例」の単元に入る学校が多くなります。小学校でも「比例」という言葉自体には触れていますが、中学の比例・反比例は「変数x・yを使った式」「座標平面上のグラフ」「比例定数」といった新しい道具立てが一気に増えるため、ここでつまずくと後に続く「一次関数」(中2)や「二次関数」(中3・高校)の理解にも影響してしまいます。今のうちに用語の意味とグラフの描き方をきちんと自宅で固めておくことが、2学期以降の数学を楽にする近道です。
なぜ比例・反関数でつまずく生徒が多いのか
比例・反比例でよくあるつまずきは、大きく分けて「式とグラフのつながりが理解できていない」「比例と反比例の違いが曖昧なまま両方の問題を解こうとしている」の2つです。小学校の比例は「表を見て関係を読み取る」だけで済みましたが、中学では「y=ax」「y=a/x」という式を自分で作り、そこからグラフを描いたり、グラフから式を求めたりする力が求められます。式・表・グラフの3つを行き来しながら理解する必要があるため、どれか1つだけ覚えても得点にはつながりにくい単元です。
押さえるべきポイント
- 比例は「y=ax」の形、反比例は「y=a/x」の形。まずこの2つの式の形を正確に覚える
- 「a」は比例定数と呼ばれ、表の中のどの組でも「y÷x」(比例)または「x×y」(反比例)で同じ値になることを利用して求める
- 比例のグラフは原点を通る直線、反比例のグラフは原点を通らない双曲線(なめらかな曲線が2本)になる、という見た目の違いを図で覚える
- xの変域に負の数が含まれる問題では、グラフが第3象限(左下)にも伸びることを意識する
- 文章題では「速さと時間」「単価と個数」など、比例の関係にあるか反比例の関係にあるかを式にする前に日本語で確認する
自宅学習の進め方・チェックリスト
比例・反比例は「解き方を覚える」だけでなく「手を動かしてグラフを描く」練習が定着のカギになります。以下の順番で進めると、式とグラフのつながりが理解しやすくなります。
| ステップ | やること | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1. 用語の確認 | 比例定数・変域・座標・原点など、教科書の太字用語をノートにまとめ直す | 15分 |
| 2. 表からグラフを描く | 教科書やワークの表を使い、実際に方眼ノートに点を打ってグラフを描く | 20分 |
| 3. 式を立てる練習 | 「xが2倍になるとyも2倍になる」など言葉の説明から、自分でy=axの形の式を作る | 15分 |
| 4. 反比例と比較する | 同じ問題設定を比例・反比例それぞれで解き、式とグラフの違いを並べて確認する | 15分 |
| 5. 文章題演習 | 速さ・水そう・歯車などの文章題を解き、比例か反比例かを判断する練習をする | 20分 |
グラフを描く練習は、教科書の図をなぞるだけでは身につきにくいため、必ず自分の手でノートに座標をとって描くことが大切です。富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市・所沢市などのエリアでは、図書館や学習スペースに大きめの机がある場所も多いので、方眼ノートを広げてじっくりグラフを描く時間を確保するのも一つの方法です。
陥りやすい失敗パターンとリカバリー方法
| 失敗パターン | リカバリー方法 |
|---|---|
| 比例定数aの求め方を丸暗記していて、負の数や分数が出てくると解けなくなる | 「y÷x=a」という関係を毎回表から自分で確認する習慣をつけ、数字の種類に関わらず同じ手順で求める |
| 比例と反比例のグラフの形を混同してしまう | 2種類のグラフを同じノートの見開きに並べて描き、「直線か曲線か」を見た目で区別できるようにする |
| 文章題で何が比例の関係にあるかわからず、いきなり式を立てようとして手が止まる | 式を立てる前に「一方が2倍になったらもう一方はどうなるか」を言葉で説明できるか確認してから式にする |
| グラフの変域(xの範囲)を無視して直線や曲線を書きすぎてしまう | 問題文中の変域の条件に必ず線を引き、その範囲だけグラフを描く癖をつける |
編集部からのメッセージ
比例・反比例は中学数学の中でも「式・表・グラフ」を結びつけて考える最初の単元です。ここでの理解のしかたが、中2の一次関数、中3・高校の二次関数まで形を変えて使われていきます。2学期が始まったばかりの今、教科書の例題をただ解くだけでなく、実際にグラフを手で描きながら「なぜこの形になるのか」を確認する時間を少しずつ積み重ねてみてください。
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