夏休みに入り、上のお子さんが受験学年で、下のお子さんはまだ受験学年ではない——富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・新座市・和光市・川越市など東武東上線沿線エリアの多くのご家庭でも、この時期よくある組み合わせです。「きょうだい二人とも受験学年」という悩みはよく話題になりますが、実は「一人だけ受験学年」というご家庭でも、見えにくい形で下の子に負担がかかっていることが少なくありません。
なぜ「我慢しているきょうだい」に気づきにくいのか
受験学年の子には、模試の結果、志望校の話、塾の夏期講習の予定など、家庭内の会話も注意も自然と集まります。一方で受験学年ではない下の子は、「今は我慢する時期」と自分で察して、旅行や外出の希望、家族の時間の使い方について言い出さずにいることがよくあります。この「察して我慢する」姿は一見おとなしく見えるため、保護者が気づかないまま夏が過ぎてしまうケースも珍しくありません。
特に夏休みは学校がなく家族で過ごす時間が長くなる分、「上の子中心の夏」が下の子にとって長く感じられやすい時期でもあります。悪気があってのことではなく、受験というわかりやすい優先事項があるがゆえに、意識しないと自然とバランスが崩れてしまうのだと捉えておくとよいでしょう。
保護者がやるべきこと・避けるべきこと
- やるべき:下の子だけの時間を意図的に確保する|週に一度でよいので、下の子だけと出かける、下の子の話題だけで会話する時間を意識的につくると、「見てもらえている」という安心感につながります(頻度・時間はあくまで目安です)。
- 避けるべき:「お兄ちゃん(お姉ちゃん)は受験だから」を万能の理由にする|家族旅行や外出の希望を毎回この一言で片付けてしまうと、下の子は「自分の希望は後回しにされる」という感覚を積み重ねてしまいます。
- やるべき:下の子の頑張りにもきちんと言葉をかける|受験生ではなくても、部活や日々の勉強、生活面での頑張りはあります。受験学年の子と同じくらい、具体的に褒める場面を意識してつくることが大切です。
- 避けるべき:下の子に「お手伝い役」を過度に期待する|「お兄ちゃんが受験だから静かにしてね」「手伝ってあげてね」が続きすぎると、下の子は自分の子ども時代を我慢して過ごすことになりかねません。協力をお願いする場面はあってよいですが、日常的に負担が偏っていないか振り返る視点を持ちましょう。
家庭で取り入れられる具体例
- 「下の子デー」をカレンダーに入れる|月に1〜2回、下の子が行きたい場所や食べたいものを優先する日をあらかじめ決めておくと、「特別扱いされている」という実感を持ちやすくなります。
- 受験学年の子がいない時間に下の子と話す|きょうだい同席だと、下の子はどうしても遠慮しがちです。上の子が塾に行っている間の時間などを使って、1対1でその日の出来事を聞くだけでも十分効果があります。
- 下の子の予定も家族カレンダーに並べて書く|受験学年の模試や面談の予定だけがカレンダーを埋めていると、下の子は自分の存在が後回しにされているように感じることがあります。部活の大会や友達との約束なども同じように書き込んでおきましょう。
- 「静かにしてね」の代わりに具体的なお願いをする|漠然とした我慢を求めるのではなく、「7時から8時だけ音量を下げてね」など範囲を区切って伝えると、下の子も納得しやすく、我慢の負担感も軽くなります。
ありがちな失敗パターン
- 下の子が「良い子」でいるうちは気づかない|文句を言わず協力的な下の子ほど、保護者は「大丈夫そう」と安心してしまいがちですが、実際には心の中に我慢を溜め込んでいることがあります。
- 受験が終わった途端に下の子の不満が噴き出す|上の子の受験が一段落してから、それまで表に出なかった下の子の不満やわがままが急に出てくることがあります。これは我慢の反動であることが多く、頭ごなしに叱らず理由を聞く姿勢が大切です。
- 下の子にも「早く受験学年になったら同じように我慢してね」と暗に伝えてしまう|そのつもりがなくても、態度や言葉の端々からそう感じ取られると、下の子が将来の受験期に対して過度な不安を持つきっかけになりかねません。
編集部からのメッセージ
受験学年の子を支えることと、下の子に十分な目を向けることは、本来どちらか一方を選ぶものではありません。ただ、時間にも気持ちにも限りがある中で、意識しないと自然と偏ってしまうのも事実です。富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・新座市・和光市・川越市・坂戸市・東松山市など、東武東上線沿線にお住まいのご家庭でも、この夏休みのどこかで一度、「下の子と二人だけの時間、最近取れているだろうか」と振り返ってみることをおすすめします。小さな時間の積み重ねが、きょうだい両方にとって安心できる夏につながります。
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