お盆を過ぎ、夏休みも残りわずかとなりました。川越・所沢・ふじみ野・志木・朝霞・和光・坂戸など東武東上線沿線エリアの中学3年生の多くは、夏休み中に基礎知識の総復習を終え、2学期に入ると志望校の「過去問演習」が本格的に始まります。これまでの「覚える」勉強から「解ききる」勉強への切り替わりの時期であり、点数の伸び悩みや時間切れが目に見える形で表れやすく、保護者としても不安を感じやすいタイミングです。今回は、過去問演習が本格化するこの時期に、家庭でどう子どもを支えればよいかを考えます。
なぜ過去問演習の時期は親も子も不安になりやすいのか
過去問演習には、それまでの単元別の勉強とは違う難しさがあります。
- 時間内に解ききる練習が必要になり、これまで以上に「点数」がはっきり見える
- 合格ラインという目安が意識され、点数の一喜一憂が起きやすい
- 単元ごとの得意・不得意ではなく、総合力としての弱点が浮き彫りになる
- 公立高校入試は学校ごとに「学校選択問題」と「通常の学力検査問題」があり、志望校によって問題の傾向・難易度が異なる
特に難関校を志望する場合、学校選択問題を出題する高校とそうでない高校とでは対策の方向性が変わるため、まずはお子さまの志望校がどちらに該当するかを、学校や塾を通じて確認しておくと安心です。
やるべきこと・避けたいこと
過去問演習が始まるこの時期、家庭での関わり方には次のような違いが出ます。
- やるべきこと:時間を計って解く環境を家庭で用意し、本番に近い緊張感を作る
- やるべきこと:点数そのものより「どの分野で時間がかかったか」「どこで失点したか」を一緒に振り返る
- 避けたいこと:過去問の点数が低いことを理由に、その場で叱ったり進路の変更を口にしたりする
- 避けたいこと:親が丸つけや解き直しの内容に細かく口を出しすぎる
家庭で取り入れられる具体例
2学期からの過去問演習を家庭でサポートする工夫はいくつかあります。
- 時間割の見える化:1年分の過去問を解く曜日・科目をカレンダーに書き出し、無理のないペースを一緒に決める
- 間違い直しノートの継続:夏の実力テストや模試で使った間違い直しの習慣を、過去問演習にもそのまま引き継ぐ
- 静かな時間の確保:過去問を解く時間帯は、テレビの音や家族の会話を控えるなど、家庭内で協力する
- 結果の記録シート:点数だけでなく「解けた大問」「時間が足りなかった大問」を毎回記録し、変化を一緒に見る
ありがちな失敗パターン
この時期の家庭でよく見られる失敗には、次のようなものがあります。
- 1回の過去問の点数だけを見て、志望校のレベルを親が勝手に判断してしまう
- 「まだ受験まで時間があるから」と過去問に取り組む優先度を下げてしまう
- 解き直しを子どもに任せきりにして、間違いの傾向を家庭で共有できていない
- 模試の結果と過去問の結果を混同し、必要以上に一喜一憂してしまう
過去問演習は、志望校の合否を占うものではなく、本番までに埋めるべき差を具体的に把握するための道具です。1回1回の点数に振り回されるのではなく、「前回よりどこが解けるようになったか」という積み重ねに目を向けられると、子ども自身も安心して取り組みやすくなります。
編集部からのメッセージ
指導の現場でも、2学期に入って過去問演習が始まると、生徒本人以上に保護者の方が結果に敏感になってしまうケースをよく見ます。ですが過去問は、本番で高得点を取るための「練習」であり、今の実力を測る道具にすぎません。志望校が学校選択問題を出題する高校かどうかで対策の重点も変わりますので、迷ったときは学校や塾と情報を共有しながら、家庭では点数よりも「昨日より今日、何がわかるようになったか」を一緒に確認する時間を大切にしてみてください。
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