お盆で親戚が集まる席で、「そういえば〇〇ちゃん、どこの高校目指してるの?」「模試の調子はどう?」と何気なく聞かれ、子どもが表情を固くしてしまった――そんな経験をされた保護者の方は少なくないのではないでしょうか。川越・所沢・ふじみ野・志木・朝霞・和光など、東武東上線沿線エリアでも、お盆に親戚が集まって近況を話す家庭は多いものです。今回は、受験生がいる家庭がお盆の帰省・親戚づき合いをどう乗り切るかについて考えます。
なぜ「進路の質問」がプレッシャーになるのか
親戚からの質問は、悪気なく発せられていることがほとんどです。それでも受験生本人にとっては、答えづらい場面になりがちです。理由はいくつか考えられます。
- 夏の時点では志望校がまだ固まっていないことも多く、聞かれても答えに詰まる
- 「去年より成績どう?」など、無邪気な質問が本人には比較・評価のように響いてしまう
- その場にいとこや他の家庭の子どもがいると、進学先を比べられているように感じやすい
- 保護者自身も、他の親戚の子どもの状況と比較されると気になってしまい、つい子どもの前で反応してしまう
聞かれやすい質問パターン
受験生がいる家庭がお盆によく遭遇する質問には、次のようなものがあります。事前に「こういう質問が来るかもしれない」と想定しておくだけでも、当日の心の余裕が変わります。
- 「どこの高校(大学)を目指してるの?」
- 「模試の成績はどうなの?」「偏差値いくつ?」
- 「〇〇くんはもう決まったんだって」といった、他の子との比較
- 「ちゃんと勉強してるの?」というプレッシャー混じりの声かけ
家庭で事前にできる備え
集まりの前に、家族で軽く「もし聞かれたらどう答えるか」を話し合っておくと、当日子どもが慌てずに済みます。試したい工夫をいくつか挙げます。
- 定型の受け答えを決めておく:「今、頑張っているところです」「まだ検討中です」など、詳しく話さなくて済む一言を親子で共有しておく
- 「答えたくなければ流していい」と伝える:子ども本人に、無理に正直に答える必要はないと事前に伝えておくと、当日の負担が軽くなる
- 保護者が話題を引き取る:子どもが答えに詰まったら、「今ちょうど夏期講習で頑張ってるところなんですよ」と保護者が代わりに軽く受けて、話題を切り上げる
- 成績や偏差値の詳細は大人同士で完結させる:具体的な数字の話になりそうなときは、「その話はまた今度ゆっくり」と保護者間でとどめ、子どもの前で数字を出さない
ありがちな失敗パターン
お盆の集まりでは、保護者側の何気ない一言が、子どもの気持ちを揺らしてしまうこともあります。
- 謙遜のつもりで「全然できが悪くて」と言ってしまい、子どもがその場で傷ついてしまう
- 逆に見栄から成績や志望校を実際より高めに話してしまい、後で本人にプレッシャーがかかる
- 親戚の言葉に感情的に反応し、その場で子どもに「もっと頑張らないと」と説教してしまう
- 比較質問をきっかけに、集まりの後の車内や帰宅後に、家族で気まずい空気になってしまう
大切なのは、その場を完璧にやり過ごすことではなく、子どもが「親は自分の味方でいてくれた」と感じられるかどうかです。多少ぎこちない受け答えになっても、子どもをかばう姿勢が伝われば十分だと考えます。
編集部からのメッセージ
指導の現場でも、お盆明けに「親戚に色々聞かれて疲れてしまった」という受験生の声を耳にすることがあります。お盆は本来、家族や親戚が久しぶりに顔を合わせ、つながりを確認する大切な機会です。進路の話で気まずくならないよう、事前に家庭内で受け答えの方針を軽く決めておくだけで、当日の空気はずいぶん違ってきます。無理に鎧を着せず、家族が安心して過ごせるお盆をお迎えください。
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