お盆前後は、夏期講習の追加分や模試代、受験関連の教材費の請求がまとまって届きやすい時期です。「今月は思ったより出費が多かった……」と、明細を見てため息をついた保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。受験は学力の勝負であると同時に、家計にとっても負担の大きいイベントです。今回は、川越・所沢・ふじみ野・志木など埼玉県西部エリアの家庭からもよく相談される、受験期の教育費との向き合い方について考えます。
受験期に費用がかさみやすいタイミング
受験にかかる費用は年間を通じて一定ではなく、時期によって波があります。目安として、次のようなタイミングで出費が重なりやすい傾向があります。
- 夏期講習・冬期講習の時期:通常の月謝に加えて、季節講習の追加費用が発生しやすい
- 模試を複数回受ける時期:模試代に加え、志望校判定用のオプションが重なることもある
- 受験直前期:出願料・受験料・交通費・宿泊費(遠方受験の場合)などがまとまって発生する
- 合格発表後:入学金・制服代・教材費など、進学先で必要な初期費用がかかる
「今月だけ多いのか、これから続くのか」が見えないと不安が大きくなります。塾や学校から年間の費用の目安が示されている場合は、早めに確認し、大きな支出が来る時期をあらかじめ把握しておくと、家計の心づもりがしやすくなります。
子どもにお金の話をどう伝えるか
教育費の負担を、子どもにどこまで伝えるかは悩ましいところです。伝え方によって、子どものやる気や自己肯定感に影響することもあります。
- 避けたい伝え方:「これだけお金をかけているんだから結果を出して」と成果と費用を直接結びつける
- 避けたい伝え方:家計の不安をそのまま子どもにぶつけ、罪悪感を持たせてしまう
- 試したい伝え方:「受験にはお金がかかるけど、それはあなたを応援したいから」という前提を先に伝える
- 試したい伝え方:講習や模試を追加するかどうか迷ったときは、費用と目的(何のために必要か)をセットで子どもと一緒に確認する
特に高校生・受験学年の子どもは、家庭の家計状況をある程度察しているものです。隠しすぎるよりも、「今どのくらいの範囲でやりくりしているか」を大まかにでも共有しておくほうが、子ども自身が講習の追加や併願校の数を考えるときの判断材料になります。
家庭でできる教育費の整理術
受験期の家計管理で意識したいポイントを整理しました。
- 年間の見通しを立てる:塾の年間費用一覧や模試のスケジュールをもとに、大きな支出が来る月をカレンダーに書き込んでおく
- 「必須」と「任意」を仕分ける:講習やオプション講座は、必須のものと様子を見て検討するものに分けて考える
- 夫婦で早めに合意しておく:併願校の数や講習の追加について、直前に慌てて相談すると意見がぶつかりやすいため、早めに方針をすり合わせる
- 受験料・入学関連費用は別枠で確保する:出願料や入学金は月々の家計とは別に、まとまった資金として準備しておくと安心感が違う
ありがちな失敗パターン
教育費をめぐって、家庭内でよく起こりがちな行き違いを挙げます。
- 請求書を見た直後の不機嫌な様子を、そのまま子どもの前で見せてしまい、子どもが「自分のせいで」と感じてしまう
- 片方の親だけが家計を把握しており、もう片方は費用感をつかめないまま「もっと講習を増やしては」と提案し、意見の食い違いが生じる
- 費用を理由に、本当は必要な模試や講習まで一律で削ってしまい、後になって「あのとき受けておけばよかった」と後悔する
- 逆に、不安から必要以上に講習やオプションを追加し、子どもの負担(時間・体力)が増えてしまう
費用の判断に迷ったときは、「お金をかけられるかどうか」だけでなく、「子どもの今の状況にとって本当に必要かどうか」を軸に考えると、家庭内での判断がぶれにくくなります。迷う場合は、塾の担当講師など第三者に率直に相談してみるのも一つの方法です。
編集部からのメッセージ
指導の現場でも、保護者の方から教育費についてのご相談をいただくことは少なくありません。大切なのは、費用のかけ方に「正解」があるわけではなく、各家庭の状況に合った範囲で、納得のいく判断をすることです。請求書を見てため息が出るのは、それだけお子さまの将来に真剣に向き合っている証でもあります。無理のない範囲で、目安を立てながら受験期を乗り切っていただければと思います。
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