総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜では、例年9月以降に出願・選考が本格化する大学が多く、志望理由書とあわせて小論文の提出や試験当日の小論文が課されるケースが目立ちます。国語の記述問題と違い、正解が1つに決まっているわけではなく「自分の意見を根拠とともに組み立てて書く力」が問われるため、慣れるまでに時間がかかります。夏休み中に基礎固めをした受験生にとっても、2学期こそが実践トレーニングの本番です。この記事では、高校生が自宅で無理なく小論文力を伸ばすための進め方を整理します。
なぜ2学期からの小論文対策が重要なのか
小論文は、教科の知識を問う問題とは性質が異なり「問いに対してどう考えるか」を短時間で言語化する力が求められます。一度書いただけで身につくものではなく、書く→見直す→書き直すというサイクルを繰り返す中で少しずつ上達していくものです。出願時期が近づいてから慌てて対策を始めると、練習量が不足したまま本番を迎えることになりかねません。2学期の早い段階から週1回程度のペースで書く習慣を自宅で作っておくことが、出願直前の負担を減らすことにつながります。
押さえるべき4つのポイント
| ポイント | 具体的な内容 |
|---|---|
| 構成 | 序論(問いと自分の立場)→本論(根拠・具体例)→結論(まとめと展望)の3段構成を基本の型として身につける |
| 時間配分 | 制限時間の中で「構成メモを書く時間」「一気に書き切る時間」「見直す時間」をあらかじめ決めておく |
| インプット | ニュースや新聞記事などから時事情報に日常的にふれ、自分の意見の材料を少しずつストックしておく |
| 表記ルール | 指定字数の守り方、原稿用紙の基本的な使い方(段落の一字下げなど)を早い段階で確認しておく |
特にインプットの習慣は一朝一夕には身につきません。普段から気になったニュースを「これは小論文のテーマに使えるかもしれない」という視点でメモしておくだけでも、本番での引き出しの多さにつながります。
自宅でできる小論文トレーニング5ステップ
- ステップ1:週に1回、時事的なテーマを1つ選び、15分程度でアウトライン(序論・本論・結論の要点)だけを作る
- ステップ2:作ったアウトラインをもとに、制限時間をタイマーで計りながら一気に最後まで書き切る
- ステップ3:書いた小論文を一晩置いてから自分で読み返し、論理が飛躍していないか、主張と根拠が対応しているかを確認する
- ステップ4:可能であれば学校の先生や家族など第三者に読んでもらい、分かりにくい表現や説明不足の箇所を指摘してもらう
- ステップ5:指摘を踏まえて同じテーマでもう一度書き直し、最初の下書きと比べてどこが良くなったかを自分で言語化する
富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・川越市・朝霞市など地域の図書館には、新聞の閲覧コーナーや記事検索用のデータベースが用意されていることも多く、自宅でのインターネット検索と組み合わせて時事ネタを集めるのに役立ちます。東武東上線沿線の駅から通える図書館であれば、放課後や週末にまとまった時間を確保しやすいのも利点です。
陥りやすい失敗パターンとリカバリー方法
| 失敗パターン | リカバリー方法 |
|---|---|
| 何を書けばいいか分からず、白紙のまま時間切れになる | 「問い→自分の立場→理由の予告」という序論のテンプレートをあらかじめ決めておき、型に沿って書き始める |
| 具体例が思いつかず、主張の説得力が弱くなる | 普段のニュースや体験を「小論文で使えそうな材料」としてメモに残しておき、書く前に見返す習慣をつける |
| 添削してもらう機会がなく、独りよがりな文章になりがち | 学校の先生や塾の講師など、定期的に読んでもらえる相手をあらかじめ決めておき、計画的に見てもらう |
| 出願直前にまとめて対策し、練習量が不足する | 2学期の早い段階から週1回ペースで書く習慣を作り、出願前の時期は仕上げの見直しに集中できるようにしておく |
編集部からのメッセージ
小論文は、テクニックだけを覚えても本番でいきなり書けるようにはなりません。「書く→見直す→書き直す」という地道な繰り返しの中で、自分の考えを筋道立てて表現する力が少しずつ育っていきます。2学期のスタートにあわせて、まずは週1本のペースで小論文を書く習慣を自宅で作ることから始めてみてください。
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