夏期講習も終盤に差しかかり、「そろそろ過去問を始めたほうがいいのでは」という声を耳にする時期になりました。富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市など東武東上線沿線から通塾している中学受験家庭でも、8月後半は過去問への取り組み方をめぐって悩む保護者が多くなります。今回は、過去問演習をいつから始め、家庭でどうサポートすればよいかを考えます。
なぜ「過去問はいつから」で悩むのか
過去問演習の開始時期に「絶対の正解」がないことが、保護者の悩みを深くしています。
- 基礎の定着が不十分なまま過去問に手をつけると、「解けない」経験ばかりが積み重なり自信を失わせてしまう
- 逆に始めるのが遅すぎると、志望校の出題傾向に慣れないまま本番を迎えることになる
- 通っている塾やコースによって、過去問演習を始める時期の方針が異なることがある
- 周りの受験生の様子が気になり、「もう始めているらしい」という話に焦りを感じやすい
一般的には、夏休み後半から2学期にかけて過去問演習を取り入れ始める家庭が多いといわれますが、これはあくまで目安です。お子さまの基礎の定着度や志望校の難易度によって適切な時期は変わるため、最終的には通塾先の先生と相談しながら決めるのが安心です。
やるべきこと・避けたい対応
過去問に取り組み始める段階では、点数そのものより「どう向き合わせるか」が重要になります。
やってみたいこと
- 最初の1〜2年分は「点数を取る」ためでなく「出題形式に慣れる」ためと割り切って取り組ませる
- 時間配分や問題の取捨選択など、過去問ならではの練習ポイントを一緒に確認する
- 通塾先の先生に、いつからどの学校の過去問を始めるべきか具体的に相談する
- 間違えた問題を後で解き直せるよう、コピーを取ってからやらせる
避けたい対応
- 初めて解いた過去問の点数だけを見て、志望校の合否を早々に判断してしまう
- 「もう過去問に入る時期でしょう」と、基礎の定着を確認せずに急がせる
- 他の受験生の進み具合と比べて、無理に開始時期を前倒しする
- 過去問の結果が悪かったときに、その場でため息や表情で落胆を示してしまう
過去問は「今の実力を測る試験」ではなく「本番に向けた練習」です。保護者がこの位置づけを理解しておくだけで、結果への反応がずいぶん落ち着いたものになります。
家庭で取り入れられる具体例
- 過去問を解く時間帯を本番に近づける:入試当日の時間割に合わせて自宅で取り組ませ、生活リズムも本番仕様に近づけていく
- 「間違えた問題ノート」を作る:過去問で間違えた問題を一冊にまとめ、定期的に解き直す習慣をつくる
- 1校だけでなく複数年度・複数校に触れる時期を決めておく:通塾先のスケジュールに沿って、いつどの学校の過去問に取り組むか大まかな見通しを共有する
- 採点は先生に任せる部分を明確にする:記述問題の採点基準など、家庭では判断が難しい部分は無理に親がやらず、通塾先に委ねる
過去問演習は、家庭と通塾先の役割分担がはっきりしているほどスムーズに進みます。「何を家庭で見て、何を先生に任せるか」を早めに整理しておくと、秋以降の演習量が増える時期にも慌てずに済みます。
ありがちな失敗パターン
- 基礎が固まっていない段階で難関校の過去問に挑戦させ、「できない」経験だけが積み重なる
- 保護者が採点や解説まで担おうとして、正しい理解のないまま○×だけをつけてしまう
- 過去問の結果に一喜一憂し、志望校を頻繁に変更しようとする
- 「まだ早い」と先延ばしにしすぎて、出題傾向に慣れる時間が足りなくなる
過去問はどの家庭にとっても手探りになりやすい部分です。だからこそ、一人で抱え込まず通塾先と相談しながら進めることが、結果的に一番の近道になります。
編集部からのメッセージ
指導の現場でも、過去問を始める時期については毎年多くのご家庭からご相談をいただきます。大切なのは「いつ始めるか」以上に「どう向き合わせるか」です。最初からうまく解けなくて当たり前、という前提を保護者の方が持っておくだけで、お子さまも安心して過去問に取り組めるようになります。開始時期に迷ったときは、ぜひ通塾先の先生に率直に相談してみてください。
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