十月も半ばに近づくと、学校から「三者面談のお知らせ」が届くご家庭が増えてきます。東武東上線沿線の学校でも、二学期の中間テストが終わったあと、進路や成績について先生・保護者・本人で話す機会が設けられることが多いようです(時期や形式は学校ごとに異なります)。
「何を聞かれるのだろう」「成績のことで指摘されたらどうしよう」と、前日からそわそわしてしまう保護者の方も少なくありません。今回は、三者面談を「評価される場」ではなく「情報を持ち帰る場」にするための、家庭での事前準備を整理します。
三者面談の前に、保護者が抱きやすい不安
- 短い時間(学校によりますが、一人あたり10〜15分程度が目安)で、聞きたいことを聞ききれるか心配
- 子どもの前で成績や生活態度を指摘されるのがつらい
- 志望校の話になったとき、親と子の意見がずれていないか不安
- 先生に何をどこまで伝えてよいのか分からない
これらはどれも自然な気持ちです。限られた時間だからこそ、「事前にひと呼吸おいて整理しておく」ことが大きな助けになります。
面談前に家庭でやっておきたい準備
- 子どもに「聞きたいこと」「伝えたいこと」を先に書いてもらう:本人の口から出たものを面談の軸にすると、当日の空気が変わります
- 直近の通知表・定期テスト・模試の結果を一枚にまとめる:数字を並べるだけでも、強みと課題が見えてきます
- 志望校の「いまの考え」を親子で共有しておく:未定でも構いません。「迷っている」という状態をそのまま伝えられれば十分です
- 保護者の質問を3つまでに絞る:優先順位をつけておくと、時間内に必要な情報を持ち帰れます
- 日程と持ち物を確認する:夫婦のどちらが出席するか、きょうだいの予定との重なりも早めにチェック
当日、先生に確認しておくと役立つこと
- 授業態度や提出物など、テストの点数に表れにくい学校での様子
- 内申点(通知表の評定)の現在地と、今後の伸びしろがある教科
- 受験校を検討する際の、学校としての進路指導のスケジュール
- 家庭で気をつけたほうがよい点(睡眠、スマホ、提出物の管理など)
入試制度や出願のスケジュールは年度によって変わる場合があります。最新の情報は、埼玉県教育委員会や各高校の公式発表でご確認ください。面談の場で先生に「確認すべき公式情報はどこか」を尋ねておくのも一つの方法です。
面談の場でありがちな失敗パターン
- 子どもの前で、成績の悪さを一緒に嘆いてしまう:本人は「味方がいない」と感じてしまいます
- 先生の話を遮って、家庭の方針を長く話す:まずは聞く姿勢が、結果的に良い情報につながります
- 志望校について、親だけが話し続ける:本人が置き去りになると、面談後の行動につながりません
- 面談後に「先生にこう言われたでしょ」と責める:せっかくの情報が、叱責の材料になってしまいます
面談のあと、家に帰ってからが本番
三者面談の価値は、実は終わったあとにあります。帰り道や夕食のときに、次のような順で話してみてください。
- まず「今日はお疲れさま」とねぎらう
- 先生から言われたことで「よかった点」を先に一緒に確認する
- 課題は「次にやること」を一つだけ決める
- メモを冷蔵庫など、家族の目につく場所に貼る
「課題を全部直そう」とすると、子どもは息苦しくなります。一つに絞ることが、続けやすさにつながります。
編集部からのメッセージ
三者面談の前後で、親子の会話が増えたと話してくださる保護者の方は少なくありません。面談は、先生からの評価を聞く場であると同時に、お子さんが自分の進路を自分の言葉で語る貴重な練習の場でもあります。
完璧な準備は必要ありません。「聞きたいことを少し整理して、子どもの話をまず聞く」。それだけで、面談はぐっと意味のある時間になります。
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