2学期が始まると、高1では「三角比」、高2では「数列」や「ベクトル」といった新しい単元が本格的に始まります。これらの単元は、1学期までの内容とはやや違った考え方を求められるため、最初のつまずきをそのままにしておくと、定期テストだけでなく模試の点数にも響きやすい範囲です。今回は、埼玉県内の高校に通う高1・高2生を対象に、これらの新出単元を自宅でどう学習していけばよいかを整理します。
なぜ2学期の数学でつまずく生徒が増えるのか
三角比・数列・ベクトルは、それまでの「式を計算して答えを出す」という感覚だけでは対応しづらく、図形のイメージや規則性の発見、ベクトルの向き・大きさといった新しい見方を身につける必要があります。授業のスピードは1学期とほぼ変わらないため、最初の数回の授業でイメージがつかめないまま進んでしまうと、そこから先の内容が積み上がっていかず、定期テスト前になって一気に苦手意識が強まってしまうケースが少なくありません。2学期の早い段階で「わかったつもり」を防ぎ、こまめに理解を確認しておくことが重要です。
単元ごとのつまずきやすいポイント
| 単元 | 対象学年の目安 | つまずきやすいところ |
|---|---|---|
| 三角比 | 高1 | sin・cos・tanの定義を暗記だけで済ませてしまい、図の中でどの辺の比を表しているかが結びついていない |
| 数列 | 高2 | 等差数列・等比数列の公式は覚えていても、一般項を自分で立式する練習が不足している |
| ベクトル | 高2 | 成分計算はできても、図形の中でベクトルの向き・大きさを捉える感覚が身についていない |
共通して言えるのは、「公式を覚える」段階と「公式を使って自分で立式する」段階の間にギャップがあるということです。教科書の例題をそのまま解けても、問題の設定が少し変わると手が止まってしまう生徒が多いのは、この立式の練習が不足しているためです。
自宅でできる学習手順・チェックリスト
- ステップ1:新しい単元に入ったら、その日のうちに教科書の例題を自分の手で解き直し、公式を導く過程まで確認する
- ステップ2:三角比は、教科書の図を自分でノートに書き写しながら、どの辺がどの比にあたるかを毎回確認する習慣をつける
- ステップ3:数列は、公式を覚える前に「具体的な数を並べて規則を見つける」練習を先に行い、その後で公式と結びつける
- ステップ4:ベクトルは、成分計算の問題と図形問題を必ずセットで解き、計算結果と図のイメージを一致させる
- ステップ5:1週間分の授業内容を、週末に30分ほど使ってまとめて解き直し、理解が抜けている部分を早めに見つける
1回30分〜45分程度を目安に、平日は当日習った範囲の解き直し、休日は1週間分のまとめ演習という形でリズムを作ると、無理なく続けやすくなります。ふじみ野市・富士見市・志木市・川越市・所沢市などのエリアには自習スペースのある図書館もあるため、まとまった時間で週末の解き直しをしたいときに利用するのもひとつの方法です。
陥りやすい失敗パターンとリカバリー方法
| 失敗パターン | リカバリー方法 |
|---|---|
| 公式を丸暗記するだけで、図や具体例と結びつけていない | 公式を使う前に、必ず図を描く・具体的な数を当てはめるという一手間を習慣にする |
| わからないところをそのままにして次の授業に進んでしまう | その日のうちに教科書やノートを見返し、理解できていない箇所を付箋などで残しておく |
| 基本問題は解けるが、応用問題になると手が止まる | 基本問題を解いたら、必ず類題を1〜2問追加で解き、パターンの幅を広げておく |
| 定期テスト前にまとめて詰め込もうとして間に合わない | 2学期の早い段階から週末の復習を積み重ね、テスト前は総仕上げに専念できる状態を作る |
編集部からのメッセージ
三角比・数列・ベクトルは、どれも最初のイメージづくりさえ丁寧に行えば、その後は着実に得点源にしやすい単元です。2学期が始まったこのタイミングで、「公式を覚える」だけで終わらせず、図や具体例と結びつけながら理解を積み重ねていく学習を意識してみてください。わからないところを溜め込まず、その週のうちに解消していく習慣が、定期テストや模試の結果にもつながっていきます。
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