8月に入り、総合型選抜や学校推薦型選抜での出願を考えている高校3年生のご家庭では、「志望理由書」や小論文の下書きに取り組み始めるお子さんも多い時期です。川越・所沢・ふじみ野・志木・朝霞・和光など東武東上線沿線の高校でも、9月以降の出願に向けてこの時期から準備を進めるよう指導される学校は少なくありません。いざ子どもが書いた文章を見せてもらうと、「ここはこう直した方がいいのでは」「もっとアピールできる書き方があるのでは」と、つい赤ペンを持ちたくなる保護者の方も多いのではないでしょうか。今回は、志望理由書・小論文への家庭の関わり方について考えます。
なぜ志望理由書は保護者を悩ませるのか
志望理由書や小論文の添削で保護者が迷いやすいのには、いくつかの理由があります。
- 合否に直結する重要な書類であるため、少しでも完成度を上げてあげたいという親心が働きやすい
- 保護者自身が学生時代に志望理由書を書いた経験がない、または内容も形式も今とは異なる場合が多い
- 「本人の言葉」を尊重すべきという意識と、「もっと良くなるのに」という気持ちの間で線引きが難しい
- 提出直前になって初めて文章を見せられ、時間が足りない中で手を入れざるを得なくなることが多い
結論から言うと、志望理由書は「保護者が上手に書き直してあげる」書類ではありません。面接や口頭試問で内容について質問されたとき、本人の言葉で答えられることが前提の書類だからです。保護者の役割は「代筆者」ではなく「最初の読者」に徹することだと考えると、関わり方が整理しやすくなります。
やるべきこと・避けたいこと
家庭でやるとよいこと
- 「なぜその学部・学科を選んだのか」を、書類を見る前にまず口頭で説明してもらい、本人の考えの筋道を確認する
- 読んでいて意味が取りにくい箇所、話が飛んでいると感じる箇所だけを指摘し、直し方までは提案しない
- 誤字脱字や明らかな事実誤認(学校名・学部名の表記ミスなど)は指摘してよい
- 提出前に学校の先生や塾の講師など、第三者にも見てもらう機会を早めに作るよう促す
避けたいこと
- 保護者が文章そのものを書き直してしまい、本人の語彙や言い回しではなくなる
- 本人の志望理由を「もっと立派な理由」に保護者の価値観で上書きしてしまう
- 他の受験生の合格例や模範文をそのまま参考にさせ、似た構成・似た表現になってしまう
- 直前になって初めて読み、時間切れを理由に保護者主導で仕上げてしまう
家庭で取り入れられる具体例
- 「読み終えて分からなかった点」を3つまでに絞って伝える:指摘が多すぎると本人の文章ではなくなっていくため、優先度の高い点に絞る
- 声に出して読んでもらう:自分で音読すると、文のねじれや長すぎる一文に本人自身が気づきやすい
- 「その話、面接で聞かれたら何て答える?」と聞いてみる:書類の内容と本人の理解にズレがないかを確認できる
- 提出用のスケジュールを一緒に確認する:出願書類の提出期限、学校での下書き提出期限などを家族のカレンダーで共有し、直前に慌てないようにする
特に「読み終えて分からなかった点を3つまでに絞る」ことは、保護者が意識してもつい欲張って直したくなる場面です。指摘を絞ることで、本人が「自分の文章として」推敲する余地が残り、結果的に面接でも一貫した受け答えができるようになります。
ありがちな失敗パターン
- 出願直前に初めて文章を見せられ、時間がないまま保護者が大部分を書き直してしまう
- 面接で「志望理由書に書いたことについて詳しく教えてください」と聞かれた際、本人が答えに詰まってしまう
- 複数の学校・学部を併願する中で、志望理由書の使い回しをそのまま流用し、学校名だけ変え忘れる
- 保護者が良かれと思って加えた表現が、本人の実体験と結びついておらず、面接で深掘りされると説明できなくなる
志望理由書は、書類そのものの完成度だけでなく、その後の面接や口頭試問とセットで評価される書類です。提出して終わりではなく、本人が内容を自分の言葉で説明できる状態まで仕上げておくことが、結果的に合否にもつながっていきます。
編集部からのメッセージ
志望理由書は、これまでの高校生活や将来への考えを言葉にする、本人にとって初めての大きな作業です。保護者が手を加えれば一時的に文章は整うかもしれませんが、本番の面接で問われるのは「本人がどう考え、どう語れるか」です。手を貸したくなる気持ちはぐっとこらえ、まずは最後まで読んで感想を伝える「読者」としての関わり方を意識してみてください。書き方や構成に迷いがある場合は、学校の先生や通塾先の講師にも早めに相談することをおすすめします。
EIMEI-online について
本サイト「EIMEI-online」は、埼玉県西部に5ブランドを展開する EIMEI教育学習塾グループ が運営する、埼玉県在住の中高生向けハイレベルオンライン個別指導塾です。
- オンライン個別NOTE|学習管理・質問対応・確認テストを担当講師が一冊で完全フォロー
- 完全個別指導|マンツーマンのオンライン個別指導
- ハイレベル LIVE 講義(EIMEI-TOP)|難関校受験専門の集団LIVE
- 選択制 映像講義|先取り・復習に対応
- 24時間 オンライン学習室|適度な緊張感で自宅学習を支える
無料相談・体験授業のご相談は お問い合わせフォーム からどうぞ。

