「そろそろ私立の併願校を決めないと」――夏休み後半になると、富士見市・ふじみ野市・志木市・川越市など東武東上線沿線から高校受験に向けて通塾しているご家庭でも、必ずといっていいほど話題になるのが「私立の併願校をどう選ぶか」です。公立高校が第一志望のご家庭ほど、いわゆる“滑り止め”としての私立選びに迷いやすいものです。今回は、併願校選びで保護者が押さえておきたい判断軸を整理します。
なぜ併願校選びで悩むのか
併願校選びが難しく感じられるのには、いくつか共通した理由があります。
- 候補となる私立高校の数が多く、偏差値の数字だけでは決めきれない
- 「滑り止め」のつもりでも、実際にその学校へ進学する可能性は十分にあり、いざというときに合わないと後悔しやすい
- 秋以降、学校説明会や個別相談会のスケジュールが集中し、比較検討できる時間が限られる
- 中学校の先生・通塾先の先生・周りの保護者で、言っていることが微妙に異なり判断に迷う
併願校は「受からなくてもいい学校」ではなく「進学することになっても納得できる学校」として選ぶ、という前提を家庭で共有しておくと、この後の判断がぐっと楽になります。
おさえておきたい判断軸・避けたい対応
おさえておきたい判断軸
- 「本当にこの学校に通うことになっても納得できるか」を基準にし、偏差値の数字だけで選ばない
- 通学時間・通学経路を実際にたどってみて、体力的・時間的に無理がないか確認する
- 学校説明会や個別相談会には子ども自身も参加させ、校風や雰囲気に対する本人の印象を大切にする
- 私立高校の確約・優遇に関する相談は、学校主催の個別相談会に保護者・本人が直接出向き、北辰偏差値などの資料を持参して相談するのが基本の流れです
避けたい対応
- 私立との相談・確約のやり取りを、中学校の先生が代理で全て進めてくれるものだと思い込む
- 偏差値表の数字だけで1校に絞り込み、説明会や相談会に足を運ばないまま決めてしまう
- 「どうせ滑り止めだから」と本人の意見を聞かずに、保護者だけで決めてしまう
私立の確約・優遇に関する制度や基準は年度によって変わることがあります。最新の情報は必ず各校や埼玉県教育委員会など公式の発表で確認してください。
家庭で取り入れられる具体例
- 候補校を一覧表にする:通学時間・費用・特色などを並べて比較し、家族で共有する
- 個別相談会の予定を早めにカレンダーに入れる:秋以降は予約が集中しやすいため、家族の予定を早めに調整しておく
- 通塾先の先生に現実的な併願ラインを相談する:内申点や北辰偏差値をもとに、今の段階での現実的な候補を一緒に整理してもらう
- 実際に通学時間帯に移動してみる:川越・鶴瀬・ふじみ野・志木など最寄り駅から学校までの経路を、登校時間に合わせて一度たどってみる
数字や資料だけで判断せず、実際に足を運んで確かめる工程を一つでも入れておくと、後になって「思っていたのと違った」という後悔を減らせます。
ありがちな失敗パターン
- 個別相談会の予約が集中する時期に出遅れ、比較検討の時間が足りなくなる
- 「名前を知っている学校だから」という理由だけで選び、通学の負担や校風のミスマッチに入学後に気づく
- 保護者だけで話を進めてしまい、本人が納得しないまま出願・受験当日を迎える
- 確約・優遇の仕組みを誤解したまま、中学校の先生に任せきりにしてしまう
併願校選びは情報も多く、家庭だけで判断しきるのが難しい分野です。迷ったときほど、一人で抱え込まず通塾先の先生に率直に相談することが、結果的に一番の近道になります。
編集部からのメッセージ
指導の現場でも、併願校についてのご相談はこの時期から本格化します。大切なのは「どこなら受かりそうか」ではなく「どこなら進学しても後悔しないか」という視点です。偏差値の数字に振り回されそうになったときこそ、一度立ち止まって、お子さま自身の印象や通いやすさを確認してみてください。迷ったときは、遠慮なく通塾先の先生に相談していただければと思います。
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