夏休みに入り、集団塾・個別指導塾・映像授業など何らかの「夏期講習」に通い始めた中高生も多い時期です。しかし、講習に通うこと自体が目的化してしまい、「毎日講習に行って疲れて、家では何もできずに終わった」という声も少なくありません。夏期講習はあくまで自宅学習を補うための手段であり、本当に成果につながるかどうかは、講習のない時間・講習後の時間をどう使うかにかかっています。本記事では、夏期講習と自宅学習をうまく両立させるための考え方と具体的な進め方を解説します。
「講習に通ったつもりで終わる」落とし穴
夏期講習は、限られた期間に多くの単元を扱うため、1回の授業で扱う情報量が普段の学期中よりも多くなりがちです。真面目に出席していても、授業を受けた直後に復習をしなければ、内容の多くはすぐに記憶から抜け落ちてしまいます。特に、富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・川越市・朝霞市など東武東上線沿線から講習会場まで通う場合、移動だけで体力を使い、帰宅後は疲れて机に向かえないというケースもよく見られます。「講習に出席した=勉強した」という感覚のまま夏休みが終わると、2学期の模試や定期テストで「講習に通ったのに思ったより結果が出ない」という事態につながりかねません。
両立のために押さえるべき3つのポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| ①復習の時間を先に確保する | 講習のスケジュールを先に埋めるのではなく、「講習当日の夜、または翌朝に復習する時間」を先にスケジュールへ組み込む |
| ②自宅学習は講習の「すきま」を埋める内容にする | 講習で扱う単元と重複する演習はほどほどにし、講習で触れていない苦手分野・別科目の基礎固めに自宅学習をあてる |
| ③睡眠・休息を犠牲にしない | 講習期間中は普段より疲労が蓄積しやすいため、就寝時刻を崩さず、週に1日は「何もしない日」を作って体力を回復させる |
特に①は見落とされがちですが、講習で習った内容は「その日のうちに1回目の復習をする」ことで定着率が大きく変わります。復習を翌日以降に後回しにすると、次の授業までに内容を思い出す作業から始めることになり、結果的に自宅学習の効率が落ちてしまいます。
1週間のスケジュール例
講習が週3〜4回入っている中高生を想定した、平日のスケジュール例です。あくまで目安として、自分の講習の曜日・時間に合わせて調整してください。
- 講習がある日|講習の授業内容を、帰宅後30分〜1時間以内に軽く見直す(ノートを読み返す・宿題として出された問題を解く程度でよい)。新しい範囲を自宅学習で追加しない
- 講習がない日|講習で扱っていない科目・単元の基礎固めや、苦手分野の演習にまとまった時間(2〜3時間程度)をあてる
- 週末|1週間分の講習内容をまとめて復習する時間を30分〜1時間確保し、理解が曖昧なままの単元がないか確認する
- 週に1日|学習内容を大きく減らす、または完全に休む日を作り、体力と気力を回復させる
両立度チェックリスト
- □ 講習の内容をその日のうちに一度は見直している
- □ 自宅学習の内容が講習と重複しすぎていない
- □ 就寝時刻が講習前と比べて大きく崩れていない
- □ 週に1日は学習量を減らす・休む日を確保している
- □ 講習の宿題だけで自宅学習が終わっていない(自分の弱点にも時間を使えている)
ありがちな失敗パターンとリカバリー方法
- 講習の宿題をこなすだけで1日が終わる:復習が「宿題を提出すること」が目的になってしまう → 宿題を解いた後、間違えた問題だけをもう一度自力で解き直す時間を5〜10分でよいので追加する
- 移動疲れで復習を後回しにし続ける:帰宅後は疲れて何もできず、翌日以降にまとめて復習しようとして結局やらない → 復習を「机に向かう」形にこだわらず、電車やバスの中でその日習った単語・公式を眺めるだけでもよいので、講習当日中に一度触れる習慣にする
- 講習で扱った内容だけで満足してしまう:講習の進度に合わせているだけで、自分の本当の苦手分野に手をつけられていない → 週末の復習時間に、講習の内容とは別に「自分が苦手だと感じている単元」を1つだけ選んで演習する時間を作る
- 休む日を作らず体調を崩す:夏休み中は毎日何かしら予定を入れがちで、気づかないうちに疲労がたまる → 講習のスケジュールを決める段階で、あらかじめ「休む日」をカレンダーに書き込んでおく
編集部からのメッセージ
夏期講習は、うまく使えば普段の学期中よりも短期間で単元を仕上げられる有効な手段です。ただし、講習に通うこと自体をゴールにしてしまうと、自宅での復習や自分の弱点への対応がおろそかになり、せっかくの時間が「通っただけ」で終わってしまいます。講習がある日・ない日でやることを明確に分け、無理のないペースで両立させながら、2学期以降につながる夏休みにしていきましょう。
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