オンライン学習には大きく2種類あります。ライブ授業(リアルタイム型)と映像授業(録画・オンデマンド型)です。それぞれを単独で使うだけでなく、「何をライブに任せ、何を映像に任せるか」を設計することで、夏休みの学習効率は大きく変わります。北辰テスト(埼玉では年7回実施)の夏以降の回や、埼玉県公立高校入試・私立高校確約に向けた本格的な受験勉強が本番を迎えるこの夏、使い分け術を習得しておきましょう。
ライブ授業と映像授業、それぞれの強みを理解する
まず両者の特性を整理します。得意・不得意を理解することが使い分けの出発点です。
ライブ授業の強み
- その場で質問できる:わからない箇所をリアルタイムで解消できるため、理解が浅いまま先へ進むリスクが低い。
- 緊張感・ペースメーカーになる:講師と同じ時間を共有することで、自分のペースが乱れにくい。富士見市・志木市・ふじみ野市などの生徒が通塾の代替として使いやすいのもこの特性から。
- 即時フィードバックが得られる:解いた問題の添削や「どこまで理解しているか」の確認を同一セッション内で完結できる。
映像授業の強み
- 自分のペースで視聴できる:わからない箇所を一時停止・巻き戻しして何度でも確認できる。特に苦手単元の基礎理解に向いている。
- 時間・場所を選ばない:朝の隙間時間、夕食前の15分、部活帰りの電車内など、ライブ授業では埋められない時間帯を活用できる。
- 同じ授業を複数回視聴できる:1度見て理解しきれなかった内容を翌日・翌週に改めて見直せる。記憶の定着に有効。
何をライブに任せ、何を映像に任せるか
特性を踏まえると、科目・単元・学習フェーズによって最適な「割り当て」が変わってきます。以下は目安です。
- ライブ向き:アウトプット・演習・質問解消
数学の応用問題・記述問題の添削・作文・過去問の解説など、「解いてみてからフィードバックをもらう」サイクルが重要な内容はライブ授業が力を発揮します。特に英作文・数学の証明・社会の記述など、一人では採点基準が曖昧になりやすい科目はライブ向きです。 - 映像向き:インプット・基礎事項の理解・苦手単元の初見学習
新しい単元の概念理解(中2の「一次関数」の意味を理解するなど)、1学期に習ったが理解が浅かった単元の再インプット、英文法の各項目(関係代名詞・仮定法など)の解説視聴は映像授業が効率的です。 - どちらでも良い:暗記科目の確認・定例テスト対策
理科の用語確認・社会の年号暗記・英単語の音声付き確認などは、映像でも個別ライブでも対応できます。自分のペースを優先したい場合は映像、講師に確認してほしい場合はライブを選ぶとよいでしょう。
夏休みの週スケジュールへの落とし込み方
使い分けの考え方が整ったら、夏休みの週スケジュールに具体的に落とし込みます。以下のフレームが参考になります。
- ライブ授業は「固定枠」として先に確保する:週2〜3回、曜日・時間を固定することで生活リズムを作ります。ライブ授業を軸にして、その前後に映像視聴・自習の時間を配置します。
- 映像授業は「すき間充填」として使う:午前中のライブ前の30分、昼食後の隙間15分など、集中しやすいタイミングに映像視聴を入れます。1本あたりの目安は15〜20分以内。長すぎる動画はプラットフォームのチャプター機能で分割視聴しましょう。
- 「映像を見る日」「アウトプットをする日」を分けすぎない:映像視聴(インプット)と演習(アウトプット)は、なるべく同日中または翌日以内にセットで行うと定着が早まります。「今週は映像だけ」「来週は演習だけ」という分け方は非効率です。
北辰テストの受験日(夏以降:8月・10月・11月など)が決まっている場合は、その2〜3週前を「ライブ授業でアウトプット中心」に切り替えるよう、逆算してスケジュールを組むと仕上がりが整います。朝霞市・新座市・川越市・坂戸市・東松山市など離れた地域の生徒にとっても、この逆算設計はオンライン学習の強みを最大化する方法です。
映像授業を「ながら見」から「能動的視聴」に変える工夫
映像授業で多い失敗が「なんとなく再生して、終わった気になる」パターンです。視聴の質を上げるには以下の工夫が有効です。
- 視聴前に「今日のゴール」を1行書く:「一次方程式の文章題の立式手順を理解する」のように、視聴目的を紙に書いてから再生します。ゴールがあると、関係ない部分を流し見せず集中できます。
- 一時停止して自分でノートを書く:講師が板書したものをそのまま写すのではなく、「なぜそうなるか」を一時停止中に自分の言葉でメモします。再生しながらの受動的な書き取りより定着率が高くなります(目安として一時停止回数が増えるほど理解が深まるサインです)。
- 視聴後30分以内に確認問題を1〜3問解く:見ただけで終わらず、教科書傍用問題集(ワーク)から基本問題を数問解きます。「解ける気がする」と「実際に解ける」には大きな差があります。解けなかった場合は「詰まりポイント」としてメモし、ライブ授業で質問する素材にします。
- 倍速視聴は2回目以降に限る:初見の単元を1.5〜2倍速で見ると理解が追いつかず「見た気になる」だけで終わります。初回は等速または0.75倍速で丁寧に視聴し、2回目以降の復習時に倍速を使うのが効果的です。
よくある失敗パターンと対策チェックリスト
- ❌ 映像授業だけで「勉強した気になる」
→ 映像はインプット。アウトプット(演習・書く・話す)とセットにしないと成績には繋がりません。視聴時間の半分以上を演習に充てるのが理想の目安です。 - ❌ ライブ授業で質問せずに終わる
→ ライブの最大メリットは「その場で聞けること」。事前に「今日聞くこと」を1〜2個箇条書きで準備してからセッションに入ると、質問しやすくなります。 - ❌ 映像の本数を詰め込みすぎて疲弊する
→ 1日に視聴できる映像授業は3〜4本(合計1時間前後)が集中を保てる上限の目安です。それ以上は「流し見」になりがちです。本数より理解度を優先しましょう。 - ❌ ライブ授業と映像授業が科目・単元でバラバラになる
→ 映像でインプットした単元をライブ授業で演習する、というサイクルを意識的に組みます。「今週映像で見た内容を来週のライブで解く」という1週間サイクルが機能しやすいです。
編集部からのメッセージ
ライブ授業と映像授業は「どちらが良いか」ではなく「どちらに何を任せるか」の設計が重要です。期末テストが終わり夏休みが始まるこの時期に、自分の弱点単元と夏の目標をもとに「使い分け設計」を一度考えてみてください。
埼玉県西部(富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・新座市・川越市・坂戸市・東松山市など東武東上線沿線)の中学生・高校生にとって、夏休みは北辰テスト対策・私立確約・公立入試の基礎固めが同時進行する非常に密度の高い時期です。ライブと映像の使い分けを設計するだけで、同じ時間でも吸収量が大きく変わります。ぜひ夏休みスタート前のこのタイミングに設計を済ませておきましょう。
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