2025年1月の大学入学共通テストから新たに加わった教科「情報I」。プログラミングやデータ活用といった耳慣れない内容が含まれるため、英語・数学・国語といった主要教科に比べて対策が後回しになりがちです。しかし多くの国公立大学で共通テストの受験科目に指定されており、配点自体は他教科と比べて小さくても「対策していれば確実に取れる問題」が多いのが情報Iの特徴でもあります。2学期は学校の授業でも情報Iの内容がひと通り終わり、演習にシフトしていく時期にあたります。この記事では、高校生が自宅で情報Iの対策を無理なく始めるための考え方と手順を整理します。
なぜ情報Iの対策が後回しになりやすいのか
情報Iが後回しにされやすい理由は主に2つあります。1つは、学校によって授業の進度や扱う教材にばらつきがあり「何をどこまで覚えればよいか」が見えにくいこと。もう1つは、英語や数学に比べて演習量の多い市販教材がまだ少なく、独学の進め方がイメージしにくいことです。配点の比率が主要教科より小さい大学も多いため「後で詰め込めばいい」と考えてしまいがちですが、プログラミングやデータ分析の考え方は短期間の詰め込みでは身につきにくい分野です。2学期のうちに基礎を固めておくことが、入試直前期の負担を減らすことにつながります。
押さえるべき4つの出題分野
| 分野 | 主な内容 |
|---|---|
| 情報社会の問題解決 | 情報モラル、知的財産権、個人情報の扱いなど、社会と情報の関わりに関する知識問題 |
| コミュニケーションと情報デザイン | 情報の伝え方、デザインの工夫、メディアの特性など、表現・伝達に関する内容 |
| コンピュータとプログラミング | アルゴリズムの読み取り、プログラムのトレース(処理を1行ずつ追う)、二進法などの計算問題 |
| 情報通信ネットワークとデータの活用 | ネットワークの仕組み、データベースの基礎、統計的なデータの読み取り・分析 |
この中でも得点差がつきやすいのが「コンピュータとプログラミング」の分野です。共通テストで使われるプログラム表記は特定の言語に依存しない独自の記述形式のため、暗記だけでは対応できず、実際に手を動かしてトレースする練習が欠かせません。出題形式や配点の詳細は年度によって見直される可能性があるため、最新情報は大学入試センターの公式発表で必ず確認してください。
自宅でできる学習ステップ
- ステップ1:学校で使っている教科書・資料集を最初から通読し、4分野それぞれの用語を自分の言葉で説明できるか確認する
- ステップ2:知識問題(情報社会・情報デザイン)は一問一答形式の問題集や用語集で繰り返し確認し、暗記の抜けをなくす
- ステップ3:プログラミング分野は、簡単な処理(並べ替え・合計計算など)のプログラムを紙に書き出し、1行ずつ変数の中身がどう変化するかを手で追ってみる
- ステップ4:データ活用分野は、平均・中央値・分散といった基本統計量の意味を数学の授業内容と関連づけながら整理する
- ステップ5:大学入試センターが公表しているサンプル問題や過去の共通テスト本試験の問題を時間を計って解き、間違えた問題は「知識不足」か「読み取りミス」かを分けて記録する
富士見市・ふじみ野市・志木市・三芳町・川越市・朝霞市など地域の図書館には、パソコンを使った学習相談やICT関連の展示コーナーが設けられていることもあります。自宅にパソコン環境が整っていない場合は、こうした施設を活用してプログラミングの考え方に触れておくのも一つの方法です。
陥りやすい失敗パターンとリカバリー方法
| 失敗パターン | リカバリー方法 |
|---|---|
| 配点が小さいからと最後まで手をつけず、直前に慌てて詰め込む | 2学期のうちに1日15分程度でよいので用語確認やプログラム読解の時間を継続的に確保しておく |
| プログラムの記号や記法を暗記しようとして挫折する | 暗記ではなく「変数の値がどう変わるか」を紙に書き出して追う練習を繰り返し、処理の流れを体で覚える |
| 知識問題を後回しにし、時事的な情報モラルの内容を軽視する | ニュースで話題になる情報セキュリティや著作権の話題を、教科書の該当単元と結びつけてメモしておく |
| 過去問・サンプル問題が少なく、演習不足のまま本番を迎える | 大学入試センターの公表資料に加え、学校で配布された問題集を繰り返し解き直し、同じ問題で満点を取れるまで演習する |
編集部からのメッセージ
情報Iは新しい科目であるがゆえに、正しい取り組み方さえ知っていれば周囲と差をつけやすい教科でもあります。特別な機材やソフトがなくても、教科書の読み込みと紙の上でのプログラムトレースだけで着実に力はついていきます。2学期のうちに1日15分からでよいので、情報Iに触れる時間を自宅学習のルーティンに組み込んでみてください。
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