甲子園中継、受験生に見せていい?――夏の高校野球と勉強の両立を家庭でどう決めるか

お盆が明けても、テレビをつければ夏の高校野球(甲子園)中継が続いている――そんな時期です。「今日だけ見せてもいい?」「気づいたら1時間経っていた」など、受験生のいる家庭ではテレビやスマホでの中継視聴と勉強時間のバランスに悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。今回は、夏の高校野球シーズンを例に、家庭でのテレビ・スマホ視聴時間と受験勉強をどう両立させるかを考えます。

なぜ「見せる・見せない」で悩むのか

甲子園中継は、多くの家庭にとって単なる娯楽ではなく、家族で楽しむ夏の恒例行事でもあります。だからこそ、受験生がいる家庭では次のような迷いが生まれやすくなります。

  • 「1試合だけ」のつもりが、延長戦や次の試合まで見続けてしまう
  • スマホで速報をチェックするつもりが、SNSやニュースサイトを長時間見てしまう
  • 下のきょうだいや家族全体が盛り上がる中、受験生だけ勉強に集中させるのが心苦しい
  • 「気分転換だから」と許すと、翌日以降も同じペースで見続けてしまう

禁止一辺倒にすると子どもの反発を招きやすく、かといって際限なく許すと生活リズムが崩れてしまいます。大切なのは「見るか見ないか」の二択ではなく、家庭としてのルールをあらかじめ決めておくことです。

やるべきこと・避けたいこと

  • やるべきこと:見る試合数や時間を事前に子どもと相談して決めておく(例:夕方の1試合だけ、など目安を設ける)
  • やるべきこと:中継を見る時間を「今日の学習を終えたあとのご褒美」として位置づける
  • 避けたいこと:試合の展開次第で「今日だけ特別」を何度も繰り返してルールを曖昧にする
  • 避けたいこと:親自身が長時間中継やニュースに没頭し、子どもに「勉強しなさい」とだけ言う

家庭で取り入れられる具体例

気分転換と学習のリズムを両立させるために、家庭で取り入れやすい工夫をいくつか紹介します。

  • 「先に勉強、後に応援」の順番を固定する:その日の学習計画を終えてから中継を見るという順序を家族で共有する
  • 録画・ハイライトを活用する:リアルタイムで長時間見続ける代わりに、結果を確認したうえでハイライトだけを見る方法もある
  • スマホの速報チェックに時間を区切る:「10分だけ」など、通知確認の時間をあらかじめ決めておく
  • 家族の応援タイムとして共有する:勉強の合間の休憩時間に、家族みんなで短時間だけ一緒に応援する時間をつくる

ありがちな失敗パターン

  • 「今日だけ」を毎日繰り返し、気づけば夏休み後半の学習時間が大きく削られていた
  • 親が先に折れてルールを崩してしまい、子どもがルール自体を軽く見るようになる
  • 中継を見た罪悪感から、その日の残りの勉強を無理に詰め込んで疲れてしまう
  • 下のきょうだいだけ自由に見せて、受験生にだけ我慢させることで家庭内の不満が募る

夏の高校野球は、受験生にとっても同世代の高校生が全力で戦う姿を見られる貴重な機会です。頭ごなしに禁止するのではなく、家庭のルールの中でうまく取り入れることで、気分転換と学習リズムの両方を保つことができます。

編集部からのメッセージ

指導の現場でも、この時期は「甲子園を見ていたら勉強が進まなかった」という声を毎年のように耳にします。ですが、テレビやスマホを完全に遠ざけるより、あらかじめ家庭でルールを決めておくほうが、結果的に子ども自身が納得して勉強に戻りやすいものです。川越・所沢・ふじみ野・志木・朝霞・和光・坂戸など東武東上線沿線にお住まいのご家庭でも、夏休み後半のこの時期、気分転換のルールを一度家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。二学期に向けた学習リズムを整える良いきっかけになるはずです。

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