「机には向かったけれど、なかなかエンジンがかからない」——オンライン学習をしている中高生から時々聞く悩みです。そんなときに活用されているのが、黙々と勉強している様子を映した「勉強系動画」や「作業用配信」です。誰かと通話するわけでも画面に自分の顔を映すわけでもなく、ただ他人が勉強している映像や環境音を流しておくだけで、不思議と集中のスイッチが入りやすくなることがあります。埼玉県内でオンライン学習に取り組む中高生の中にも、定期テスト前や北辰テストの対策期間にこうした動画を使っている人がいます。この記事では、勉強系動画・作業用配信を自宅学習にどう取り入れるか、双方向型のバーチャル自習室との違いも整理しながら紹介します。
勉強系動画・作業用配信とは何か
勉強系動画とは、誰かが机に向かって勉強している様子や、カフェ・図書館のような環境音・BGMだけを流し続けている動画のことです。動画共有サービスやライブ配信サービスで「作業用」「勉強用」といったキーワードで検索すると、数時間にわたって同じような映像が流れ続けるものが数多く見つかります。会話や指示は基本的になく、一方向的に「視聴するだけ」というのが特徴です。
バーチャル自習室との違い
似たものに「バーチャル自習室(オンライン自習室)」がありますが、仕組みは異なります。違いを整理すると次のようになります。
- 勉強系動画・作業用配信|一方向の視聴のみ。カメラをオンにする必要がなく、話しかけられることもない。開始・終了の時間を自分で自由に決められる
- バーチャル自習室|自分もカメラをオンにして参加し、他の利用者と「一緒に勉強している」状態を共有する。ある程度の緊張感や見られている意識が働きやすい
「人の目があると集中できるタイプ」はバーチャル自習室、「誰かに見られるのは苦手だが、完全な無音や一人きりだと気が緩んでしまうタイプ」は勉強系動画・作業用配信が合っている傾向があります。どちらが向いているかは人によって異なるため、両方を試してから自分に合う方を選ぶとよいでしょう。
取り入れ方の実践ステップ
- 勉強を始める合図として使う|「動画を再生する=勉強を始める」という条件づけをすることで、机に向かってからのタイムラグを減らせる
- 時間が区切られている動画やタイマー付きのものを選ぶ|「〇分勉強+休憩」の区切りが入っているものだと、休憩のタイミングを見失いにくい
- 音量は小さめにし、あくまで「環境音」として使う|音読や講義動画の音声を聞き取る作業には向かないため、暗記・演習など集中系のタスクと組み合わせる
- 作業用配信を再生する画面と、実際に勉強する教材の画面を分ける|同じ画面で切り替えると誘惑(他の動画への横道)が増えるため、可能であれば別のデバイスやタブに分けておく
- 「見るだけ」で満足しないよう、あくまで補助として位置づける|動画を流すこと自体が目的にならないよう注意する
注意点・よくある失敗
- 関連動画やコメント欄に気を取られてしまう|再生画面を最小化する、通知をオフにするなどの対策が必要
- ずっと同じ動画に依存し、無音では勉強できなくなってしまう|テスト本番は静かな環境で行われるため、無音での学習にも慣れておく時間を作る
- 音声が入る講義動画・映像授業と同時に再生してしまい、内容が頭に入らない|暗記・演習など「聞く」作業がないタスクに限定して使う
- 夜遅い時間まで再生し続け、就寝が遅くなる|学習時間帯を決め、区切りをつけて視聴を終える
編集部からのメッセージ
勉強系動画・作業用配信は、あくまで集中のきっかけをつくる「補助ツール」です。人によって合う・合わないがあるので、まずは短い時間で試してみて、自分の集中力にどう影響するかを確かめてみてください。バーチャル自習室と使い分けながら、自宅学習の環境を自分なりに整えていくことが、オンライン学習を続けるコツの一つです。
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