「まだ夏じゃないし、志望校は秋頃に決めればいいかな」——そう思っている保護者の方は少なくありません。しかし、高校受験において6月・7月は志望校の方向性を固めておく最重要期のひとつです。富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市など東武東上線沿線エリアでも、夏期講習が始まる前に「どのレベルの学校を目指すか」が決まっていない生徒ほど、夏以降の学習に軸がなくなりやすいと感じています。
今回は、「志望校をいつ・どうやって絞り込むか」について、中3の保護者が今すぐ動けるかたちで整理します。
なぜ「夏まで」が一つの節目なのか
中3生の夏は「受験の天王山」と呼ばれるほど重要です。その理由のひとつは、夏の使い方が志望校選択に直結するからです。
- 夏期講習のクラスや教材選びに影響する——塾によっては、夏期講習のクラス分けや志望校別コースへの振り分けが7月中旬に行われます。この段階でまだ志望校が決まっていないと、「どのレベルの授業を受けるか」の判断がつきません。
- 8〜9月の模試を「目標値」で受けられる——志望校が定まると、模試の判定が「A判定まで偏差値いくつ足りないか」という具体的な指標になります。志望校がなければ、模試は単なる「成績確認」に終わってしまいます。
- 夏以降は志望校別の過去問演習が始まる——受験対策の中心は秋以降「志望校の過去問」に移っていきます。目指す学校が決まっていないと、どの問題形式に慣れるべきかも曖昧なままになります。
「夏が終わってから決める」では、準備期間が半分以下になってしまうケースもあります。
志望校選びの3つの軸
志望校を絞り込む際、多くの家庭が「偏差値だけ」で考えがちです。しかし、実際に3年間通う学校ですから、以下の3つの軸を組み合わせて考えることが大切です。
- ① 学力・偏差値の目安——現在の模試偏差値から、「無理なくチャレンジできるゾーン」を把握します。埼玉県の公立高校入試では、内申点も大きく影響します。学校の先生や塾の担当者に「現状でどのレベルが狙えるか」を確認するのが出発点です。
- ② 通学のしやすさ——自宅から1時間以内で通えるかどうかは、3年間の生活の質に直結します。志木市や朝霞市・ふじみ野市から東武東上線や埼京線・武蔵野線沿線の学校へのアクセスも、具体的に調べておきましょう。「遠くても行きたい学校」は第一志望として置きつつ、現実的な通学範囲も整理しておくと安心です。
- ③ 校風・環境・進路実績——「大学進学重視か」「部活動が盛んか」「制服やルールの自由度はどうか」など、子ども自身が気にする要素を確認しましょう。同じ偏差値帯の学校でも、校風はまったく異なります。進路実績(大学合格実績)は、将来の進学方向と照らし合わせて参考にしてください。
子どもと「行きたい学校」を話し合うコツ
志望校を絞る上で、保護者が気をつけたいのは「親だけで決めてしまわないこと」です。特に中3の子どもは、自分の意志が尊重されるかどうかに敏感です。
- まず「行ってみたい学校」を子どもに挙げさせる——理由はあいまいでいいので、まず子ども自身に候補を言わせましょう。「友達が受ける」「校舎がかっこいい」でも構いません。そこから深掘りすることで、本当の希望が見えてきます。
- オープンスクール・学校説明会に行く——多くの高校が6〜9月にオープンキャンパスや学校説明会を開催します。百聞は一見に如かずで、実際に足を運ぶことで子どもの志望意識が一気に高まることがあります。志木市・新座市・川越市・朝霞市・和光市など東武東上線・有楽町線沿線の高校なら、今月・来月にも説明会が予定されているケースが多いです。
- 「なぜその学校に行きたいか」を言語化させる——「どんな高校生活を送りたいか」「3年後にどんな自分になりたいか」を言葉にする練習をすると、子ども自身が受験に向けた動機を持ちやすくなります。親が決めた学校では、勉強の動機が続きにくいことがあります。
「チャレンジ校・実力相応校・安全校」の3本立てで考える
埼玉県の高校受験では、私立高校と公立高校を組み合わせて出願するケースが多いです。一般的には、以下の3段階で整理することをおすすめします。
- チャレンジ校——今の学力より少し上の学校。「夏に頑張れば届く」レベルが理想です。やる気を引き出すための目標として機能します。
- 実力相応校——現時点の実力で合格圏内にある学校。公立高校はここを本命とするケースが多いです。
- 安全校——合格の見込みがほぼ確実な学校。精神的な安心感と、万一への備えになります。私立の単願・併願優遇を活用するケースが典型です。
この3本立てを夏前に描いておくことで、秋以降の学習ペースが格段に組みやすくなります。「何のために勉強するか」の軸が定まるからです。
ありがちな失敗パターン
- 「まだ早い」と先送りにする——「本番は来年の1〜2月だから今は関係ない」と思っていると、夏以降に「どこを目指しているかわからない」まま模試や講習をこなすことになります。夏の学習は「志望校に向けた集中期間」として機能するため、方向性が決まっていないと費用対効果が大幅に下がります。
- 知名度・ブランドだけで選ぶ——「聞いたことがある学校名」や「偏差値が高い」だけで志望校を決めると、実際の校風や通学の負担、進路との相性が合わないことがあります。学校説明会に行って「実物」を見ることが何より大切です。
- 子どもの意見を聞かずに決める——保護者が「ここにしなさい」と決めてしまうと、子どもが主体的に取り組まなくなります。最終的な決定は子どもが納得した上で行うことが、受験勉強の持続力に大きく影響します。
- 第一志望を決めずに勉強を続ける——「とりあえず頑張る」状態は、方向性のない努力になりやすいです。目標校があることで、学習内容の取捨選択ができるようになります。川越市・坂戸市・東松山市など志望する高校の選択肢が多いエリアほど、早めに絞り込む作業が必要です。
編集部からのメッセージ
6月末から7月は、中3生にとって「志望校を意識して動き出す最後のタイミング」でもあります。「どこに行くかはまだ…」という段階から、「あの学校を目指して夏を使う」という段階に切り替わるだけで、夏休みの密度がまったく変わります。
保護者の役割は「学校を決めること」ではなく、「子どもが自分で決められるよう情報と機会を整えること」です。志望校調査や学校説明会の日程を一緒に確認し、「どんな高校生活を送りたい?」と問いかけてみてください。富士見市・ふじみ野市・志木市・朝霞市・川越市など埼玉県内で受験を控えたご家庭が、この夏をしっかりスタートできることを願っています。
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